[映画レビュー]『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(2013) 楽しかった過去の日は何度も経験したいもの?

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今、「父と息子の親子愛」について考えたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:タイムトラベルをどう切り込んで作っているか気になった。
ジャンル:ロマンス、コメディ、SF
原題:ABOUT TIME

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(c) 2013 Universal Studios. All Rights Reserved.


–あらすじ–
自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

タイムトラベルの話なので、それほど期待値は高くなかった。それは、タイムトラベルもので、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を上回る作品は出てくるはずがないから。

だがその予想は裏切られた。

こういう角度から切り込んでるのか、と。

 

DVDのパッケージを観ると、いわゆるロマンスムービーのような様相を呈しているが、実際は家族愛というか、親父と息子の間の親子愛の方に、よりフォーカスがあたっている作品。

タイムトラベルという能力を持っているが故の葛藤が、非常に美しく描かれている。

最後、ティム(ドーナル・グリーソン)はタイムトラベラーとしての最大の決断に迫られることになる。そこで、ティムが選んだ答えは。。

 

まさか、タイムトラベルもので感動するとは思わなかったのですが、すごく心動かされる映画でした。

また、ティムの妹キットカット(リディア・ウィルソン)がすごく魅力的な女性に描かれていて、兄のポジションから見たら、こういう感じの妹が、実は理想の妹像なのかもしれない、と思えた。

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左が妹のキットカット(リディア・ウィルソン)、右が兄のティム (c) 2013 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

タイムトラベル系の映画、細かいことはそう気にするでない!

タイムトラベルものにはつきものの、矛盾というか、つじつま合わないんじゃないの?的なところは、まあまああります。しかし、そんな細かいところをいちいち突いていたら、映画は楽しめませんよね。また、そんな細かい、時空のうねりがうんぬんといううんちくを説明している映画もつまらないでしょう。

ゆえに、こういう時空を駆け巡る系は、あまり深いツッコミは考えずに観ることが一番楽しく見れる方法です。

 

また、タイムトラベル能力の正しい?使い方のロールモデルは、満場一致で「 バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 /  (1989)」のビフ・タネンなんじゃないかと。

そのビフのように、まず金儲けを考えるのが、ノーマルなタイムトラベラーなのかもしれない。そして、タイムトラベル系映画の究極は、ビフみたいな奴のあつまりで、みんながみんな金儲けを考える、やたらリアルな映画になるんじゃないかと。

 

だから、だからこそ、細かいこと気にしちゃいかんのですよ! タイムトラベル系映画は!

 

一方で、ここは逆にリアルだなあと感じた部分。それは、当初ことあるごとに過去に戻って「修正」を繰り返していたティムが、気がつくと、そのタイムトラベルの能力は使わなくても幸せな生活を送れるようになっていたところ。

最初はちょっとのことでも修正しないと気が済まなかったティムであるが、次第にあまり小さな修正ごとには関心がなくなってくる模様。

 

「人生というのはそのまま受け入れているだけで十分幸せに送れるもの」

ここからそんなメッセージが発信されていたような気がした。

 

楽しかった過去の日は何度も経験したいもの?

すべては一発勝負の人生だからこそ、人生は面白いんじゃないか、と、思わせてくれた映画。

楽しい日だからって、実は何度も経験したいものじゃないかもしれない、と。

 

何度も繰り返していたら、せっかくの楽しい思い出が、楽しい思い出じゃなくなってしまう、平凡な日に変わってしまうだろうから。

だから、タイムトラベルの能力なんてない方がいんじゃないか、と。

 

「あれやっておけばよかった」と後悔することも人生多々あるでしょう。逆に、「あれやらなければよかった」、も。

ティムが何度も自身の過去を修正していくのを見ていて、そこに、次第にティムに魅力を感じてこなくなる自分がいることに気づいた。ティム本来の魅力が薄れていくのを感じた。

 

「人間とはそういうものじゃないんだ。すべてのことに一喜一憂して、時に後悔をずっと引きずりながら生きていくことに、人間としての深みがあるんだ。」、と。

 

最後にまとめ的な感想

この映画は「1日1日を生きることの素晴らしさ」を伝えるものというよりも、「1日1日を一喜一憂して、時に後悔を背負って生きていくことが人間の深みである」ということをあらためて教えてくれた映画な気がする。

タイムトラベルの能力を取り上げつつも、そんなものは人間生活には必要のないものであると。

 

この映画を観終わった後、ふと、「オーロラの彼方へ (2000)」が観たくなった。こちらは正確にはタイムトラベルものではないけれど、同様に父と息子の心の交流を描いた映画。あわせてオススメの映画です。

 

予告編

 

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