[映画レビュー]『キャロル』(2015) 女性は「飾り物」じゃない

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今、新しい価値観に目覚めたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:賛否両論な映画で気になったから。
ジャンル:ドラマ
原題:CAROL
泣ける度:(1.5/5)

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED


–あらすじ–
1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

主演の二人、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそれぞれ2016年第86回アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にそれぞれノミネートされていることからも注目されている作品。

また、私がよくゼロポイント評価として参考にしているYahoo映画サイトにて、その評価が賛否両論真っ二つに分かれているところからも、より興味をそそられて映画館へ。

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賛否両論。。わかる。。といった感じ。

この手のテイストの映画は賛否が分かれやすい。

 

つまり、観ていて何となくカッコイイ映画だけど、いまいち何が言いたいのかそのメッセージが伝わってこないというやつ。答えをくれないというやつ。

世の中には、非常に観やすい、深い理解力や感受性を必要としない、気持ちも楽に楽しめる作品がある一方で、感受性をフルに発揮して、全てを体で吸収して、自分なりに噛み砕いて味わって楽しむ映画がある。

 

この作品は後者の方。

映画ってバランスが大事で、時に気楽に観たり、時に全神経を集中させて観たり。

 

その意味で、今作は非常に味わい深く、また、人によって受け止め方の異なる映画と感じた。

映画評論家や映画ライターが押し付けてくる一方的な価値観に流されることなく、是非とも自分なりの感じ方をしてほしい。

 

「若いから、解決や説明を求める」

と、劇中でキャロルが言う。

 

この映画を観る我々にも同時に投げかけられているように聞こえた。

このブログでは、いつものように、私なりに感じたものを文章にして共有しているが、これもただ一人の映画ファンの感想ということで、あまり、影響を受けすぎないでほしい。

 

一言で表現すると、人も風景も、全てが非常に美しい映画。

女性向けの映画のように見えるが、男性こそ観るべき映画。

 

特に、女性を「飾り物」と勘違いしている輩には観てほしい。

人が人を愛することとは?

近年、セクシュアリティはもっと流動的であるという考え方が浸透してきている。

つまりは、単に、レズビアンやバイセクシャルという分類で割り切るのではなく、パンセクシュアル(全性愛)やポリセクシュアル(多性愛)、ヘテロフレキシブル(異性愛だが順応性あり)など、分類すること自体、意味がないかのような時代に。

 

この映画に登場する女性二人は、分類するのであれば、ヘテロフレキシブル(異性愛だが順応性あり)の部類に入りそうだが、そんな仕分けこそがナンセンスなのかもしれない。

人間は多かれ少なかれ、みな同様の感情を心の片隅に持っているんじゃないか、と、投げかけてくる。

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

 

キャロル(ケイト・ブランシェット)に次第に惹かれていくテレーズ(ルーニー・マーラ)の心境の変化が最大の見どころ。

人間が惹かれ合うというのはこういうことなんだ、と、男と女という外枠の見た目の殻が邪魔をしないように、あえて、女性同士の同性愛の形で、人間同士の愛の形を描いているように思えた。

 

「話が通じるから好きなだけ」

というキャロルが発した一言が、人が人を愛することの本質をついていると感じた。

 

女性は「飾り物」じゃない

1950年代のニューヨークを舞台にしているこの映画、男尊女卑感が半端ない。

そんな、男尊女卑社会を背景に、「女性の自立」について、ある種この映画の裏テーマ的な形で描かれている。

 

女性の自立を、新たな性の目覚めの過程とオーバーラップさせて。

「自分がしたいことをして何が悪いのか」と、言わんばかりに。

 

テレーズ(ルーニー・マーラ)が、自分が本当にやりたいこと、方向に、人生のベクトルを修正して突き進んでいく。

人間何が幸せかを考えさせてくれる。

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

 

女性を、自分の言うことを聞く飾り物の人形のようにしか思っていない男たち。

そんな中、女性たちは精神的自立を求めてさまよう。

 

テレーズが、次第に力強く自立していく様に注目。

 

最後にひとこと感想

とにかくビジュアルが美しい映画。

登場する車、カメラ、家、電話、家具、服、家電、などなど。

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

 

そして、いわゆる「おしゃれな映画」。

しかし同時に味わい深い。

 

冒頭で、賛否両論状態をご紹介したように、受け手にとって、その価値に変化のある映画。

是非、自分なりの価値観で味わっていただきたい。

 

予告編

 

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