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[映画レビュー]『ザ・コンサルタント』(2016) ヘンテコな邦題で逆に先入観が排除されてGOOD!!

今、見事なオチ付きサスペンスを観たいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:やや評判高かったから
ジャンル:サスペンス、アクション
原題:THE ACCOUNTANT
もう一度観たい度:(4/5)

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(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED


–あらすじ–
小さな町で会計士として働くクリスチャン(ベン・アフレック)のもとに、ある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられる。調査を進めるうちに彼は重大な不正を発見するが依頼は突然取り下げられ、それ以来クリスチャンは身の危険を感じるようになる。実は、彼は闇の社会の会計士として各国の危険人物の裏帳簿を握るすご腕の暗殺者だった。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

面白い映画の典型的展開といえばそれまでだが、三つ巴あり、ひねりの後にひねりあり、そして最後の一つメッセージを投げかけてくれる、良作。

原題が「THE ACCOUNTANT」で邦題が「ザ・コンサルタント」。

どちらもムムッって感じですが、逆に変な先入観が入らなくて良いかも。

 

会計士的仕事にスポットをあてているわけでもなく、ましてやコンサルをしているわけでもない。

是非、予備知識なしで観に劇場へ観に行ってはいかがでしょうか。

 

主役が会計士だけあって、ちょっと小難しい話もでてきますが、そして私自身も全てのカラクリを理解して「あー、そういうことね」と言っているわけではないですが。

そんなよく理解できない一部知的なセリフのやり取りは重要ではなく、その背景にある、より深いメッセージを受け取ることができるのでは。

 

人と異なるってどういうこと?

違いが生じた場合、どっちが普通?

 

そんなこと、考えさせれます。

 

最後のどんでん返し、これは薄々勘付いても、最後の最後のオチはなかなか秀逸だった。

 

ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズと好きな俳優陣も出ていて。

あ、この人見たことあると思ったら、ウォーキング・デッドのシェーンことジョン・バーンサルも。(って、今初めて名前知ったけど)

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(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

 

そんな豪華キャストも見どころです。

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[映画レビュー]『マグニフィセント・セブン』(2016) これ以上ないぐらい普通な映画

今、予定調和の西部劇を楽しみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3/5)
観た理由:飛行機の中で他に観たい映画がなかったから
ジャンル:アクション、西部劇
原題:THE MAGNIFICENT SEVEN
もう一度観たい度:(1.5/5)

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–あらすじ–
悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって牛耳られ、絶望を感じながら生きているローズ・クリークの町の人々。住民の一人であるエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、拳銃の達人といった7人の男を雇って、バーソロミューの手から町を救い出すように頼む。金のためと割り切って戦いに身を投じるサムやジョシュだったが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

黒澤明の『七人の侍』と、同作をリメイクした『荒野の七人』を原案にした西部劇らしいが。。

そんなこと、どうでもいい。

 

ストーリー展開はあなたが想像したとおりのもの。上記二作品を、たとえ観たことがなくても、容易に想像できるストーリー。

ゆえに、ハラハラドキドキの展開を求めている人には不向きな映画。

 

この映画は、どちらかというと、ストーリー展開は分かった上で、それをどう見せていくのか、を観たい人向け。

 

もちろん観ていて楽しい、気分爽快な映画。

ただ、それ以上でもなく、それ以下でもない。

 

こどもの学芸会でストーリーがわかりきっている演目を、自分のこどもが演じているから観に行く、その程度の特別感かな。

もちろんアクションシーンは観ていて面白い。気分爽快。Again.

 

デンゼル・ワシントンだ! イーサン・ホークだ! イ・ビョンホンだ! と気分高揚させたければ観に行くべし。

そうでなければ、いつかテレビで放送される時に見れば十分かな。

 

なぜこの映画を、今、この豪華キャストで作ったのかがよくわからないが、西部劇にイ・ビョンホンは新鮮だった。

イ・ビョンホン、初めてカッコイイと思ったかも。

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[映画レビュー]『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016) とにかくやっちゃえばいいんだよ

今、一歩目を踏み出せないあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3/5)
観た理由:実在した人物をモデルにした映画に基本的に関心があるから
ジャンル:ドラマ、コメディ
原題:FLORENCE FOSTER JENKINS
もう一度観たい度:(1.5/5)
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(C) 2016 Pathe Productions Limited. All Rights Reserved

–あらすじ–
ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)。しかし、その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。夫シンクレア(ヒュー・グラント)は、マスコミを買収したり、理解者だけを集めた小規模なリサイタルを開いたりと、病を抱えながらも夢を追う彼女を支えていた。そんな中、フローレンスがカーネギーホールで歌いたいと言い始め……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

そこそこの映画かな、と、それほど期待もせず映画館へ。

結果、そこそこの映画だった。

 

ただ、いつもこの手の映画を観て思うことは、へーっ、こんな人がいたんだ、ということ。

実在の人をモデルにした映画って、かなり脚色してない限り、それほど面白いものには仕上がらないのはわかって観ている。

だから、ある種の見聞を広げるという意味で観たりする。

 

本作の主演がメリル・ストリープ、ヒュー・グラント、という、個人的に好きな2人。

これが無名の俳優2人が演じてたら、多分話題にすらならなかったかもしれない。

 

コメディー映画のジャンルに属するが、そこまで爆笑するシーンもなく、時折、アメリカ映画特有のジョーク的な、そんなものが放り込まれている程度。

好きな人は好き、そうでない人はそうでない、そんな映画。

 

個人的には観てよかったと思った映画だが、映画館に行くほどではないかなとも思った。

ただ、カーネギーホールを映画館の大スクリーンで味わいたいのであれば、劇場へ行くべきかも。

 

可もなく不可もなく。

ただ1つ、「やっちゃえばいいんだよ」という勇気はもらえたかな。

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[映画レビュー]『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) 『里見八犬伝』的なノリで、日本人好みな展開で

今、スターウォーズシリーズファンだからとりあえずおさえておきたいというあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:スターウォーズシリーズ好きなので、一応観ておきたく
ジャンル:SF、アドベンチャー
原題:ROGUE ONE A STAR WARS STORY/ROGUE ONE
もう一度観たい度:(2.5/5)
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(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

–あらすじ–
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

この映画、スターウォーズシリーズファンでないと、途中で眠くなるかも。。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) ほどの熱を想定して観に行くと、それは違うと気づくだろう。

 

この『ローグ・ワン』は、一体どこの時代のストーリーなのか。

シリーズ何?

 

本作は、シリーズ3と4の間に位置するとのこと。

つまり、最初に上映されたスターウォーズ三部作、つまり、シリーズ4、5、6たちの直前に位置するストーリーとなる。

 

この話してるだけで、もうスターウォーズ初心者お断り感が出てしまっているか。

ゆえに、スターウォーズファンだからこそ深く楽しめる映画になってしまっている。

 

それなりにドンパチもあり、観ていて普通に楽しめる映画ではあるが、それは『里見八犬伝』(1983)的なストーリー展開であり、そこに真新しさはない。

スターウォーズファンでない場合、人物関係もよく理解できないだろう。

 

単純に、なんとなくSFもの映画を楽しみたいという人にはOKかな。

決してつまらなくはないが、必見映画かというと、そこまででもない。でも、ある程度のスターウォーズ映画ファンであれば観ておいて損はない映画。

 

途中、間延び感あり、「早く終わらないかなあ」と感じるほどの、ストーリー的にはどうでもいい感満載だった。

でも映像的には、スターウォーズ感いっぱいで、劇場の大スクリーンで観てよかった。

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[映画レビュー]『マイノリティ・リポート』(2002) 今こそ、ほんのりリアリティを感じることで味が出る映画

今、ちょっと頭を使うSF映画好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:今の感覚で、もう一度観たくなった
ジャンル:SF、サスペンス、アクション
原題:MINORITY REPORT
リピートしたい度:(3.5/5)

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(c) 2002 TWENTIETH CENTURY FOX AND DREAMWORKS LLC.


–あらすじ–
西暦2054年、ワシントンDC。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を採用し、大きな成果をあげていた。それは、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる犯罪を事前に察知し、事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの。ジョン・アンダートンはその犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョンは、自らの容疑を晴らそうと奔走するのだが…。
Allcinema online

映画の率直な感想から

14年前、それも、アメリカで英語で日本語字幕なしで観た映画。

 

当時の私の英語力といえば、TOEIC800点程度。映画を英語のまま、日本語字幕なしのまま楽しむにはちょっとというか、かなり厳しいレベル。

映画を観ることが英語力を上げる一つの方法であると思い、当時、頻繁に近所の映画館に通ったことを思い出す。

 

そんなレベルの英語力で観た映画、いくら名作であってもそのことに気づけないことは想像に難くない。

案の定、当時の私のこの映画に対する評価は散々なもの。自分の英語力のなさを棚に上げて「つまらない映画」と表していたのを思い出す。

 

あれから14年。

再度鑑賞。日本語字幕付きで。

 

いやあ、実に面白い、深い映画。

ITを生業にするものとして思うこと。それは、この映画はちと上映が早すぎた、ということ。

 

2002年当時での上映では、時代を先取りし過ぎていて、いまいちあの世界にピンとくる人も少なかっただろう。

しかしながら今の時代、頭の中のイメージを映像化することぐらい、なんとかできそうな時代になってきている。

 

そんな今だからこそ、また違った味わいができるのではないだろうか。

一度観たことのある人、以前は「つまらない」と感じた人も、再度鑑賞してみることで、また違った一面を発見できるかもしれない。

 

いくら技術が進歩しても、犯罪予防の難しさを実感できる、そんな深い映画である。

そして、最後に過ちを犯すのはやはり人間の方であるという教訓を提示してくれる。

 

Huluに入ってるので、Hulu会員の人は是非、再度ご鑑賞を。

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[映画レビュー]『ジェイソン・ボーン』(2016) 10年経っても色褪せない面白さ

今、肉体美好き、ボーンシリーズ好きあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:このボーンシリーズ、大好きなので。
ジャンル:アクション、サスペンス
原題:JASON BOURNE
リピートしたい度:(4/5)

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(C) Universal Pictures


–あらすじ–
ひっそりと暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。彼女はCIAが世界中を監視・操作するための極秘プログラムを立ち上げたことと、ボーンの過去にまつわるある真実を告げる。これをきっかけに、再び動き始めたボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を組織に取り込もうとするが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

このシリーズ、好きなもので、前作の3部作全て復習してから劇場へ。

自分がこのシリーズ好き過ぎてるからかもしれないが、結果、大満足。

 

Yahoo映画評は、現時点でスコア3.7ぐらいで、まあ、わからなくもない。

今作からいきなり観た人にとってはただのアクション映画に過ぎないとも受け取れるから。

 

映画冒頭、前作からのつながりを説明するのにある程度時間を割くと思いきや、それほど深くは触れず。

ただ単にフラッシュバック的に過去の映像が映し出されるだけ。

 

よって、より深く今作を楽しみたい人は、事前に3部作の復習をオススメする。

復習にはある程度の時間が必要だが、そこはどれだけ今作を楽しみたいかでの判断になるかな。

 

今作『ジェイソン・ボーン』(2016)は、制作資金が潤沢にあったせいか、追う側の定番役者として、トミー・リー・ジョーンズを投入して来た。

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(C) Universal Pictures

以前の、ハリソン・フォード主演『逃亡者』(1993)での、あのしつこさはなく、やり過ぎず、主役を食わず、ほどよい存在感で、良い感じであった。

 

追う、追われる系の映画が好きな人にはオススメの映画。

単純に、派手なアクション映画が好きな人にもオススメ。

 

情報テクノロジーのスゴさ、怖さを感じたい人にもオススメ。

マット・デイモンの肉体美好きにもオススメの映画。

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(C) Universal Pictures

 

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[映画レビュー]『スポットライト 世紀のスクープ』(2015) それは、自分だったかもしれない

今、自分にスポットライトが当たっていないと感じるあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:アカデミー賞作品賞、脚本賞受賞作品はとりあえず押さえておきたいところなので
ジャンル:ドラマ
原題:SPOTLIGHT
泣ける度:泣けるとか泣けないとかいう映画ではない

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(C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC All Rights Reserved.


–あらすじ–
2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

アカデミー賞作品賞を受賞した映画は、興行的にはそれほどヒットしないと言われている。それは、作品自体が玄人好みであり、決して一般大衆受けする仕上がりではないから。

この『スポットライト』もしかり。正直、大衆受けするとはあまり思えない。

 

そもそも日本では、宗教に対する理解に深い人間がそれほど多くないせいか、カトリック教会の枢機卿(すうききょう)だの、神父だの言われても、誰がどれぐらい偉くてどれぐらいその世界で力を持っているのか、ほとんどの人がよくわかっていない。

ゆえに、この手の宗教の闇の部分を描いた作品は、我々日本人には容易に受け入れ難い。

 

それでもこの映画『スポットライト』には、大きな社会的意義を感じる。宗教のことはあまりよくわからない、子どもの頃教会に通った経験がない、という我々日本人にとっても一見の価値はある映画とも感じる。

映画という媒体を通じて、他国の文化や歴史に興味を持っていくのは、ひとつ、映画を観ることの醍醐味でもある。

 

神父という絶対的存在にNoとは言えない環境。

そこに、親がいなかったりと、絶対的立場の弱い子どもたちがいる。

 

絶対的力を持つ神父たちの一部が犯す過ち。

その過ちが巨大な力によって組織ぐるみで隠蔽される現状。

 

そして、その強大な力に対し、信念を持ってぶつかっていく記者たち。

 

徹底的に事実を分析し、データの規則性を見出す。

まさにビックデータ解析。しかもそれをほぼ手作業で、アナログ的にやり遂げる。

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(C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC All Rights Reserved.

 

他のノンフィクション映画同様、この映画にも、実話をベースとした映画のジレンマがある。

細かく描きすぎると登場人物も多くなりわかりにくくなる。一方で、シンプルに描くと、薄っぺらな推理映画になる。

 

Again, カトリックの背景知識や教会通いの経験がない大多数の日本人には、正直あまり感情移入できない作品。

しかしながら、信念を持って、やるべきことをやり遂げるものたちの姿には、心打たれるものを感じるはず。

 

最近仕事に打ち込めてない、そんな人には、信念を持って仕事に取り組む記者たちの姿が刺激になるのでは。

華やかさはないまでも、何度でも観たくなる、味わい深い映画。

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[映画レビュー]『レヴェナント:蘇えりし者』(2015) こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー

今、アカデミー賞主演男優賞のスゴさを感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞をとったという事で、話題に乗った。
ジャンル:アクション、ドラマ、アドベンチャー
原題:THE REVENANT
泣ける度:レベル感の違う悲しさ。涙は出ないが泣けてくる人生。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


–あらすじ–
アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨てたフィッツジェラルドにリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでいく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

レオナルド・ディカプリオ主演映画は、これまでもハズレが少ないイメージがあり、観て後悔はしないだろう映画ぐらいでいつも映画館に足を運んでいる。

そして今回の『レヴェナント:蘇えりし者』。これまでのディカプリオ主演作のような派手さはないが、それでもメッセージ性の強い、骨太な映画と感じた。

 

彼は、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その理由がわかりすぎるほどわかる映画であり、彼の、映画俳優としての格の違いを、これでもかというほどに見せつけてくれた。

同列に、同時期に、同価格にて上映されている日本映画のポスターたちが、申し訳なさそうに、「こっちはなんちゃって映画だからねー」と額に汗をかきながら言い訳しているように見えた。

 

邦画には邦画にしかできない役割があると思っているので、別段邦画を批判しているわけではないが、映画業界もそろそろ作品によって価格に違いをつけることをはじめても良いのかもしれない。

そろそろ本題へ。

 

ストーリー展開については、正直に言って、それほど意外性はない。

予告編から感じられるものがそのまま展開されているだけである。

だから、劇的な、大どんでん返し的な、エンタメ性MAXな映画を期待している人には好まれない映画。

 

ではこの映画の見どころは何?

映画俳優レオナルド・ディカプリオの演技を観に行く、それに尽きると思う。

 

予告編でもチラッと見せてくれるが、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はクマのグリズリーに襲われる。まずこのシーンが超リアルな感じで。あの怪力クマの前では人間は無力であることがわかる。

その後、瀕死の重傷を負ったグラスは、なんとか生き抜こうと這いつくばるが、その体力ふり絞ってる感が、「うわーっ、ディカプリオ魅せるな」と言う具合で。

 

この映画、実話をベースとした話しであるため、少なくともこの状況に近い経験をした人が実際にいたんだと思うと、よく生きてたなと、ただただ感心させられる。

生きることへの強い執念があり、それは、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)への復讐心からくるのであるが、「こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー」という、ある種の「絶対感」が凄まじく伝わってくる。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

ものすごく平たく言うと、とある男がとある男に復讐する話、それだけなのだが、それが凄まじい生命力とともに描かれている、そんな映画。

何事も、「絶対にやってやる」レベルの高くない人は、パワー注入のためにこの『レヴェナント:蘇えりし者』を鑑賞されることをおすすめする。

 

また、人種差別問題についても、ゆっくり、そして深く、切り込んでいる。

静かで長い映画だが、じっくり、ゆっくり、深いメッセージを感じることのできる、映画通好みな映画。

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[映画レビュー]『ルーム』(2015) 想定内のストーリーから想定外の衝撃

今、未開拓の感情を突いてほしいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:監禁地獄から脱出するというシンプルなストーリーをどう深く描くのだろうと興味あった。
ジャンル:サスペンス、ドラマ
原題:ROOM
泣ける度:涙は出ないけど泣けてくる

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(C) ElementPictures / RoomProductionsInc / ChannelFourTelevisionCorporation2015


–あらすじ–
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

観る前に抱いたこの映画へのイメージ、それは、

「長らく監禁されていた母と息子がついに脱出する。外の世界って素晴らしい。」以上。

 

これ面白いか? と。

 

実際にあった事件から着想を得て書かれた小説がもとになった映画とのことで、その意味ではある程度、感動するかもしれないが。

2016年アカデミー賞作品賞のノミネート作品というだけで、それがイコールで満足させてくれる映画とも限らないし。

 

そんな、ややハードルを上げた状態でこの映画を鑑賞。

ストーリー展開としては、ほぼ想定通り。特別なことは何もない。ただ、想定内のストーリー展開から、想定外の衝撃をもらった感じ。

 

映画の原作である小説の元となった話はあるようで。この手の誘拐・長期監禁事件は世界でいくつか報告されていて、世界ビックリシリーズ的な番組を通じて日本人の我々もどこかで聞いたことがある話。

ただ、この映画のストーリー自体は小説がベースとなったフィクションのとのこと。ということで、ダイレクトに実話ベースではないらしい。

 

閉じ込められた納屋から脱出するまでの展開には手に汗握る。

そして、「部屋」からの脱出自体が事の解決ではないことを、この映画は教えてくれる。

 

ストーリー前半部分の監禁生活のひどさもある意味見どころだが、むしろより注目すべきは映画後半に描かれる脱出後の生活。

自由を得たはずなのに自由じゃない、幸せになったはずなのに幸せじゃない。

 

ただ単に、誘拐・監禁犯罪のひどさを語る以上のメッセージあり。

心的にもそこまで重くなく、無理に泣かせる系映画でもなく、観るものの心にそれぞれのメッセージを届けてくれる、上質な映画。

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[映画レビュー]『ウソツキは結婚のはじまり』(2011) ハジけるニコール・キッドマンを堪能できる

今、アメリカンコメディー好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:たまたま飛行機の中で上映されていたのを観た。
ジャンル:コメディ、ロマンス
原題:JUST GO WITH IT
泣ける度:(1.5/5)

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(c) 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.


–あらすじ–
1988年、心臓医見習いのダニーは結婚式の一時間前、婚約者と妹が自分の大きな鼻のことをバカにしていたことを知る。バーでマリッジリングを眺めながら酒を飲んでいると、隣に女性が座った。指輪のことで誤解されつつも、健気な夫を演じてみせたダニーは同情を誘うことに成功。美容外科医となって鼻を整形し、指輪を使って数々の女性と浮き名を流す。時は流れて2011年、ダニーは美しい小学校教師パーマーと出会う。2人は運命を感じるが、指輪を見たパーマーは彼の元を去る。パーマーへの思いをあきらめられないダニーは…。
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映画の率直な感想から

アメリカの人気コメディアンで主演のアダム・サンドラーを知ったのが、1996年、映画『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル』(原題:Happy Gilmore)を観た時である。

当時、私自身がちょうどアメリカに滞在していた時で、ややアメリカナイズされていたせいか、彼の発するバカバカしさに大喜びする自分がいた。

 

日本のコメディーとアメリカのコメディーは笑いのツボが違うと言うが、まさにアダム・サンドラーの笑いはアメリカ人好みの笑いと感じる。

ゆえに、我々日本人にとっては、好き嫌いの分かれる笑いになるだろう。

 

アダム・サンドラー主演コメディー映画の特徴としては

  • まずビジュアルで、出オチ的に笑わせる
  • 老人や体の不自由な人をコケにする、ちょっと日本じゃ受け入れられなそうな笑いで攻めてくる
  • 最初は笑いで始まるが、最後はハートウォーミングな、お涙を誘う形で仕上げる

上記アダム・サンドラー的コメディー映画の方程式を好む人であれば、本作に限らず、彼の出演作は全てチェックしたほうがいい。たぶん、大好きな笑いのはず。

 

私の場合、彼のこの手の笑い、大、大、大スキで、これまで彼の作品は全て観ていたが、今は、やや冷めた感じになってしまった。

たくさん笑いすぎたせいか、もう彼の笑いには大爆笑はできない体になってしまったが、それでもポップコーンを食いながら、ほんわかとテレビの前で横になって観るにはちょうどいいコメディー映画。

 

今作は、あのアメリカの人気テレビドラマ『フレンズ』のレイチェル役でおなじみのジェニファー・アニストンや、トム・クルーズの前妻としても知られるニコール・キッドマンも出演。

それぞれが非常にいい味を出していて、主演のアダム・サンドラーをサポートする。

 

とにかく好きな人は好きというタイプのコメディーもののため、広く多くの人におすすめできる作品ではないが、一度観てみて自分に合う笑いかどうか、確認してみるのが良いだろう。

軽く笑い、楽しい気分で過ごしたい夜におすすめの映画。

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