泣ける・感動する・ドラマ映画 洋画編

[映画レビュー]『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2003) 革命家チェ・ゲバラ誕生の起源

今、旅をする意味を知りたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:チェ・ゲバラという人間について知りたかった。
ジャンル:ドラマ、青春
原題:THE MOTORCYCLE DIARIES

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(c) Film Four Limited 2004. All Rights Reserved.

チェ・ゲバラという人間について知りたかったので見た映画だったが、革命家として名を馳せる前の若き日のチェ・ゲバラのストーリーであり、革命家としてのチェ・ゲバラを作る元となった南米縦断の旅の部分だけにスポットをあてた映画であった。

ロードムービーという性質上、日本人にとっては容易に訪れることのできない南米を、それも1952年当時の南米の様子をこの映画を通じて見ることができる。

 

その南米縦断の旅を通じて、ゲバラは地図には書いていないたくさんの現実を目にすることになる。

地図に書いてある国境線以上に人々が区別される現実。
なんとかしたい、でも何もできない無力さを感じるゲバラ。

ペルーのハンセン病施設でゲバラが見た差別という現実。
何かがおかしいと感じ、自分が正しいと信じる行動を取るゲバラ。

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(c) Film Four Limited 2004. All Rights Reserved.

 

ゲバラを革命家へと導いた原体験がここにあるのかもしれない。

 

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[映画レビュー]『マダム・イン・ニューヨーク』(2012) 何事も初めては一度だけ。だから楽しんで。

今、英語学習を必死に頑張っているあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:友人に勧められて
ジャンル:ドラマ
原題:ENGLISH VINGLISH

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(C) Eros International Ltd.

インド映画特有のダンス付きミュージックもそれほどしつこくないインド映画。

これは英語ができないインド人妻のシャシ(シュリデヴィ)がニューヨークで奮闘する話。

私自身もアメリカ留学経験者なのでシャシの経験した一つ一つのことがすごくよくわかる。

 

シャシがカフェに入って英語がうまく話せなく、欲しいものを注文できなかったシーン。

そこで、”Next”とぶっきらぼうに、吐き捨てるように言い放つサービス精神ゼロのレジ係の対応。

これはある種の”Welcome to America”的な洗礼を浴びるみたいなもの。

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(C) Eros International Ltd.

 

また、英語だけの会話に英語がわからない人間が入ることの孤独感。

そして適当に理由をつけてその会話の輪から去るシャシの気持ち。

 

アメリカに留学したことのある人であれば、これら同様の経験を一度はしてきたことでしょう。

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[映画レビュー]『きっと、うまくいく』(2009) 損得勘定だけの人生はつまらない

今、プレッシャーに押しつぶされそうになっているあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:友人に勧められて
ジャンル:青春、コメディー、ドラマ
原題:3 IDIOTS

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(C)Vinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved.

インド映画というと、とにかく長い、そしていきなり出演者が踊りだし、歌い出し、ストーリーぶち壊しみたいなイメージがあるかと思いますが、ハリウッドのミュージカル映画よりも自然に音楽がストーリーに入り込んできていて、また、適度な頻度であり、私は心地良ささえ感じています。むしろ、ハリウッドのミュージカル映画の方が映画ぶち壊しな感じがして好きではないので。

 

もちろん最初にインド映画を見たときはかなりショッキングでしたが。

なんでいきなり歌い出し、踊り出すんだと。まあ慣れてきたのかもしれません。

 

で、本題ですが、この映画、いいです。キッパリ!

楽しさの中にもインドが抱える社会的問題を指摘し、いろいろ考えさせてくれる映画で。

 

この映画で取り上げられている社会問題の一つが、インド学歴社会のプレッシャーによる自殺率の高さ。

「90分に一人は自殺する、インドは最大の自殺国。」

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[映画レビュー]『グッド・ウィル・ハンティング』(1997) 男と男の最高の友情物語

今、自分の選んだ道に自身が持てないあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:思い出せない
ジャンル:青春、ドラマ
原題:GOOD WILL HUNTING

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(C)1997 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

天才的な数学脳を持つウィル(マット・デイモン)と、彼の心のケアをする精神分析医ショーン(ロビン・ウィリアムズ)との交流が、ストーリーの中心となっている。

 

ウィルの周りにいる大人たちはみんな彼に救いの手を差し伸べたがる。

しかし彼自身、そんなことは望んでいない。

 

多くのカウンセラーたちが自分の持つカウンセリングのノウハウをウィルに試していくなか、ショーンは体当たりのカウンセリングを実施する。

それは、本に書いてあるセオリーで話をし、本に書いてあることをただ引用して話をするウィルへ、人間と人間の交流というのはそういうものではないということを体を張って伝えているようだった。

 

“It’s not your fault.”
「君は悪くない」

というショーンからウィルへのメッセージ。

初めて自分を理解してくれる大人に出会ったと感じるウィル。

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[映画レビュー]『12人の怒れる男』<ロシア版>(2007) 何が正しいことなのか、真のIssueは何か

今、陪審員制度について考えたいというあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:たまたまケーブルテレビで放送してたのをたまたまみた。
ジャンル:ドラマ、サスペンス
原題:12 Angry Men

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(C)2007 Three T Productions. All Rights Reserved.

この映画を見たあと、もっとロシア映画をみたいと思った。

また、リメイク映画は数あれど、ただ単に「作り直し」のリメイクでは意味がなく、この映画のようなリメイクを本当に意味のあるリメイクと言うんだと感じた。

 

この映画からは数々のメッセージが受けとれる。

  • 陪審員というのは、間違えたらすぐに捨てることのできる「もの」ではなく、間違えても捨てることのできない「いのち」を扱っているということ。
  • たった1人からの差し伸べられた手で人の人生は変わるということ。

(C)2007 Three T Productions. All Rights Reserved.

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[映画レビュー]『マイルーム』(1996) 愛されるより愛する幸せ

今、子育てに苦労しているあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ディカプリオが出ていて、彼の作品にハズレがすくないから。
ジャンル:ドラマ
原題:MARVIN’S ROOM

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(C) 1996 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

人は、それダメ、あれダメ、って言われると、ついつい反抗したくなる。

それが子供であればなおさら。

 

母親は心配していろいろと子供の行動に制限を加えようとするのだが、そのような環境で育った子供は母親に心を開かなくなっていく。

そして、何か行動する前には常に親の許可をとるようになる。

 

それは人間のモチベーションを刺激する要素の一つである「自律性」を完全に無視している。

 

では何が求められているのか。

「対話」である。

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