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[映画レビュー]『マネー・ショート 華麗なる大逆転 』(2015) なんとなく頭良くなった気になれるが、頭良くはなれない映画

今、金融業界に精通していて、かつ、リーマン・ショックのおさらいをしたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3/5)
観た理由:ブラピの久々の出演作だから。予告が面白そうだったから。
ジャンル:ドラマ
原題:THE BIG SHORT
泣ける度:(0.5/5)

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(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


–あらすじ–
2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

ブラッド・ピットこと、ブラピが出てるというだけで判断して観に行くと怪我をする。

いわゆるマネーゲーム的な実話をベースとした映画で、この映画でのキーワードとなる金融用語「クレジット・デフォルト・スワップ」(CDS)についてだけ、事前予習しておけば良いかというと、そうではない。

 

もっと、もっと、金融商品について知識がないと、きっと、楽しめない。

金融用語だけではなく、そもそもの経済の仕組みについても理解していないと、この映画楽しかったフリをするだけで終わってしまう。

 

ではガッツリ勉強してからこの映画を観に行けばいいのか?

それも違う。

 

にわか勉強ではこの映画楽しめない。

つまり、ごく一部の経済通の人間が、お楽しみできる映画。

 

普通に考えて、100人に1人が理解できるかどうかレベル。

大学院でMBA課程を修了した私でも、経済用語の連発に頭が混乱し、映画を楽しむどころではなかった。

 

劇中、必死に色々な例えを使って解説を試みるも、それは、なんとなくわかった気にさせるだけ。

また、映画出演者が突然横を向き、解説を始めるシーンも何度かあるが、そんなシーン入れたらもう、「この映画、つまらないですから。」と言っているようなもの。

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(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画の価値は余韻を楽しませるという点において、ぶち壊しにしてくれる。

ギャグの面白さを、ギャグを言ってからここが面白いところと説明しているようで、寒い。

 

これまでも、マネーゲーム的映画はあれど、それらは素人でも理解できるレベルに経済的内容の部分をシンプルにして、映画的面白さの追求を忘れていなかった。

しかし、この映画は一般の人たちには難しすぎる。

 

ただ一つ、人が不幸になる事によって利益を得る輩に対し、ある種のメッセージ的なものがあったのが良かった。

あと、損をするのは、無知な、自分で考える事を止めた人たちであるという事を、映画を通じて教えてくれた。

 

かなり、金融業界に精通していて、かつ、リーマン・ショックのおさらいをしたい人にはおすすめな映画か。

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[映画レビュー]『ヘイトフル・エイト』(2015) 丸3時間、終始緊張しっぱなし

今、タランティーノ的活劇が大好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:タランティーノ映画はファンではないものの気になって仕方がないから。
ジャンル:アクション、西部劇
原題:THE HATEFUL EIGHT
泣ける度:泣ける要素ゼロ

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(C) MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.


–あらすじ–
雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

舞台演劇のような映画。

シーンのほとんどが小屋の中で行われる密室劇。

 

クエンティン・タランティーノ監督・脚本。

上映時間、168分。つまり、約3時間弱。

 

こう聞くと、コアなタランティーノファンしか好きにならなそうな映画に思えるが、今作はタランティーノ映画の中でもどちらかというと万人受けする方であろう。

映画なのに、章立てな構成であり、章ごとにタイトルも付いている、かなりわかりやすいストーリー展開。

 

また、緊迫感半端なく、この人は有名俳優だから最後まで死なないとか、そういった安易な発想を吹っ飛ばしてくれる。

予定調和のストーリー展開に飽き飽きしている映画オタクが作ったみたいな映画になっている。

 

ただ、暴力あり、残酷であり、グロい。

そしてだんだんスクリーンを直視できなくなってくる。

 

アメリカ版の「日本昔話し」を観ているような感覚でもある。

言っている意味がよくわからないが、つまり、童話的な面白さがあり、その設定が西部劇になっているという感じで。

 

アクションあり、コメディー要素ありの内容だが、最後までシリアスさは忘れない。

状況の変化に応じて、各自置かれている立場が変わっていく過程が秀逸。

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(C) MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.

 

誰と誰がグルで、どっちの側に付いた方が自分にとって得なのか。

誰一人本当のこと言ってないんじゃないか、と。

 

この手の映画からはメッセージもくそもない気がする。

ただただタランティーノ氏が作ったお話を楽しみたい、そんなあなたにおすすめの映画。

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[映画レビュー]『戦場のピアニスト』(2002) 生きようとする人間の本能が切に伝わってくる

ユダヤ人迫害の映画であれど、辛すぎる映画は苦手というあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:タイトルより興味そそられなかったが、いつの日か人に勧められたから
ジャンル:ドラマ、戦争
原題:THE PIANIST
泣ける度:(1/5)

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(C)2002 PR PRODUCTION/STUDIO BABELSBERG/HERITAGE FILM/RUNTEAM LIMITED


–あらすじ–
1940年、ドイツ占領下のポーランド。ユダヤ系ピアニスト、シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は家族と共にゲットーへ移住。やがてユダヤ人の収容所移送が始まり、家族の中で彼だけが収容所行きを免れた。食うや食わずの潜伏生活を送るある日、遂に1人のドイツ兵に見つかる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

想像に難くないストーリー展開で、ナチスのユダヤ人迫害のシーンは見ていて心が痛い。

実話ベースの映画であり、ロマン・ポランスキー監督自身が幼少期をゲットーで過ごしたという事実から、劇中描写のリアルさが増す。

 

実に残酷なシーンが多いのだが、見ていて悲しいというより、その光景にただただ圧倒される。

悲しいことは悲しいんだけど、それが度を超えすぎていて、涙さえ出てこない、そんな感じ。

 

実話ベースの話なだけに、ストーリー展開的に面白いかというと、そうでもない。いたってシンプルなストーリー。

ゆえに、映画的エンタメ性を欲するのであれば、あまり満足は得られないか。

 

ただ、終始飽きさせないことは確か。

スタートからエンドまでとにかく飽きさせない。

 

映画というより、スーパー上質な再現映像とも言えなくはない。

特にゲットーでのユダヤ人たちの生活ぶりがリアルすぎて言葉を失う。

 

迫害されるユダヤ人たちの行為一つ一つに対し、「そうだよな」と、いちいち頷いてしまう。

生きようとする人間の本能が、切に伝わってくる映画。

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[映画レビュー]『オブリビオン』(2013) こころ揺さぶる近未来SFラブストーリー

今、SFとラブストーリー両方大好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:賛否両論な映画で気になったから。
ジャンル:SF、アクション
原題:OBLIVION
泣ける度:(1.5/5)

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(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


–あらすじ–
エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)だけが地球に残って上空から偵察していた。パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで何者かの襲撃を受けてしまう。混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ(モーガン・フリーマン)という謎の男。彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

SFもの映画って女性はあんまり好きじゃないのだろうか?

近未来の乗り物に乗ったり、この世のものとは思えない化け物と戦ったり。

 

でもこの映画、単なる近未来SFもの映画ではない。

切ない、切ない、ラブストーリーの要素もあり。

 

トム・クルーズ映画といえば、たいてい美女しか出てこないのだが、今回も美女ぞろいで。

そんな、美男美女たちが、ビジュアルの美しさでも魅せてくれる。

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(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画の冒頭部分、観ていておそらく疑問がいくつか出てくるであろう。そしてそんな我々の疑問を無視するかのように、どんどん物語が進んでいく。

だが、次第に形が見えて来る。「ああ、そういうことか。。」と。

 

「この手の話、どっかで観たことあるよ」と、思うかもしれないし、それは否定しない。

ただ、私はのめり込んだ。最後の最後まで。どうなるかワクワクさせてくれるストーリー展開に。

 

その最後は切なく、観終わった後、しばらく余韻が残る。

無力感というか、脱力感というか。

 

正直、観終わった後、いろいろと疑問が残ることだろう。

しかし、映画の中に100%の答えを求めるのはナンセンス。

 

映画とは、余韻を楽しむものだから。

感じるままに感じ、自分の好きなように解釈して、心満たされる。

 

その振れ幅の大きい余韻で、こころ大きく揺さぶられたい。

そんな映画の醍醐味を味わいたいというあなたにおすすめの映画です。

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[映画レビュー]『キャロル』(2015) 女性は「飾り物」じゃない

今、新しい価値観に目覚めたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:賛否両論な映画で気になったから。
ジャンル:ドラマ
原題:CAROL
泣ける度:(1.5/5)

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED


–あらすじ–
1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

主演の二人、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそれぞれ2016年第86回アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にそれぞれノミネートされていることからも注目されている作品。

また、私がよくゼロポイント評価として参考にしているYahoo映画サイトにて、その評価が賛否両論真っ二つに分かれているところからも、より興味をそそられて映画館へ。

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賛否両論。。わかる。。といった感じ。

この手のテイストの映画は賛否が分かれやすい。

 

つまり、観ていて何となくカッコイイ映画だけど、いまいち何が言いたいのかそのメッセージが伝わってこないというやつ。答えをくれないというやつ。

世の中には、非常に観やすい、深い理解力や感受性を必要としない、気持ちも楽に楽しめる作品がある一方で、感受性をフルに発揮して、全てを体で吸収して、自分なりに噛み砕いて味わって楽しむ映画がある。

 

この作品は後者の方。

映画ってバランスが大事で、時に気楽に観たり、時に全神経を集中させて観たり。

 

その意味で、今作は非常に味わい深く、また、人によって受け止め方の異なる映画と感じた。

映画評論家や映画ライターが押し付けてくる一方的な価値観に流されることなく、是非とも自分なりの感じ方をしてほしい。

 

「若いから、解決や説明を求める」

と、劇中でキャロルが言う。

 

この映画を観る我々にも同時に投げかけられているように聞こえた。

このブログでは、いつものように、私なりに感じたものを文章にして共有しているが、これもただ一人の映画ファンの感想ということで、あまり、影響を受けすぎないでほしい。

 

一言で表現すると、人も風景も、全てが非常に美しい映画。

女性向けの映画のように見えるが、男性こそ観るべき映画。

 

特に、女性を「飾り物」と勘違いしている輩には観てほしい。

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[映画レビュー]『X-ミッション』(2015) ストーリーはチープだが、アクションは一見の価値あり

今、とにかくスリリングなアクションを楽しみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3/5)
観た理由:なんかスゴそうな映画だったから。CGなしと、豪語しているから。
ジャンル:アクション
原題:POINT BREAK
泣ける度:(1/5)

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(C) 2015 Warner Bros. Ent. (C) Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.


–あらすじ–
以前アスリートだったFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、エクストリームスポーツのカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)が中心となっているアスリート犯罪集団への潜入捜査を開始する。彼らには、卓越した能力を使って、犯罪行為を繰り返している疑いが掛かっていた。しかし、ユタは彼らと危険な行動を共にするうち、ボーディに対し信頼と友情を抱くようになり……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

アクションは確かにスゴイ。というか、スゴイのと通り越してスゴイ。スゴすぎる。

でも、ストーリー自体はいたって普通。

 

この映画は、何を楽しみたいかの目的によって評価が分かれる映画。

映画というからには、心動かすようなストーリーがあって欲しいと思う私にとっては、物足りなさが残る映画。

 

CGを使用しない生身のアクションを前面に押し出して宣伝しているだけあって、そのアクション部分については、どこに出しても恥ずかしくないのであろう。

ただ、そんな人間離れしたアクションを集めただけの映像であれば、スタント集的なDVDでも観れば済む話。

そういえば、昔、深夜の民放で急な山の斜面をスキーで滑り降りる人の映像が流れていたのを思い出す。ああいう映像を、別途観るだけで十分な感じである。

 

CGを使用しないアクションがこの映画の売りなのだが、そのあたりの定義がよくわからん。

人が崖から落ちたりするシーンもCG使ってないということ?それならホントスゴイんだけど。

 

Again, 映画から発せられるメッセージがいまいち不明瞭。

自然保護を訴えてる? 格差社会を批判してる? それともスピリチュアル的ななにか?

それともそれとも、ドラゴンボール的な、オラが最強だ的なノリ?

 

映像はそれこそかなり楽しめたけど、ストーリーがかなりいまいち。

名作、ブラット・ピット主演の『セブン』(1995)をもじったような、香港の名作『インファナル・アフェア』(2002)をパクったような。

 

どうせパクるならオリジナルを上回って欲しいところなのだが、オリジナルの足元にも及ばす。

オリジナルを上回っていたのは、出演する俳優陣がイケてるということだけ。つまり、いい男、いい女揃いで。

(C) 2015 Warner Bros. Ent. (C) Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ストーリーがメチャクチャつまらないということではないが、いたって普通の展開で、かつ、メッセージが不明瞭というだけ。

あまり深く考えないで観てもらいたいのか、じっくり考えて観て欲しいのかの製作者の意図もブレている。

 

製作者自身の目的は達したが、観る側の気持ちが完全に無視されてる感じで。

俺たちスゴイの作ったぜ、的な、自己満足のための映画。

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[映画レビュー]『オデッセイ』(2015) 見ていて嬉しくなるほどのサバイバル力

今、知的好奇心を刺激されたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:火星を映画館で3Dで観たかったから。
ジャンル:SF、アドベンチャー
原題:THE MARTIAN
泣ける度:(1/5)

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved


–あらすじ–
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

トム・ハンクス主演の『キャスト・アウェイ』(2000)と『アポロ13』(1995)を足して二で割ったような作品。

『キャスト・アウェイ』の孤独感、サバイバル感、そして、『アポロ13』の緊迫感、人間の底力感の両方を兼ね備えた作品。

 

これらいい映画のいいとこ取りをした感じで、さらには3Dで映画館の大スクリーンで火星を楽しめるとなれば、映画館に足を運ばない理由はない。

この映画を観ていると、「火星って、意外と人間住めそうじゃん」とも思えてくる。

 

火星に一人残された男、宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、そんな一人残された悲劇を悲しむ暇もなく、どうやったら地球に帰れるのかと常に前向きに考える姿勢に、観ているこちらも励まされる。

この映画はフィクションであり、実話をベースに映画化した『アポロ13』とは、緊迫感の深みが違うといえばそうかもしれない。しかし、フィクション映画だけに、創造性を最大限発揮した、こういうことならもしかしたらできるんじゃないかといった、人間の持つ力の可能性を、見応え感たっぷりに披露してくれる。

 

科学の難しい話はわからなくても、安心して楽しめる映画。

むしろ、こういった人間の可能性を広げる科学なり、その他学問について、勉強する気にさえさせてくれる。

 

マッチョ俳優ファン必見? 筋肉ムキムキのマット・デイモンが登場。

当然のごとく、食料の限られた状況下ではそのムキムキも次第に無くなっていく。

一本の映画の中で、筋肉をつける、そしてとる。『キャスト・アウェイ』でのトム・ハンクスの変貌ぶりにも驚いたが、今作のマット・デイモンのそのハリウッド俳優魂にも感心した。

 

いわゆる「みんないい人」的な映画なので、映画の中に強い葛藤を求める人には物足りない感もあるかもしれない。

また、アメリカが世界の中心的な発想がいやな人にも向かないかも。

そして、ストーリー展開的にも、正直そこまで深い話とも思わない。

 

ただ、この宇宙空間の映像、そして火星の映像は一見の価値あり。

是非、映画館で、3Dでお楽しみいただければ。

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[映画レビュー]『ブラック・スキャンダル』(2015) 精神的に追い詰める恐怖の話術が凄まじい

今、ジョニー・デップ好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ジョニー・デップのハゲヅラ姿が見たかったから。ハゲヅラに0.5ポイント。
ジャンル:ドラマ
原題:BLACK MASS
泣ける度:泣ける要素ゼロ

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(c) 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.


–あらすじ–
1970年代、サウスボストン。アイリッシュ・マフィアのボスとして同地一帯を牛耳るジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBI捜査官のジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)が接触を図ってくる。彼はFBIと手を組んでイタリア系マフィアを駆逐しようとホワイティに持ち掛け、密約を交わすことに成功。両者の連携によってイタリア系マフィアの勢力は弱まるが、その一方でホワイティは絶大な権力を持つようになる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

試写会で観てきました。

場所は、ワーナー・ブラザーズ映画試写室。

 

いつもは公民館みたいな場所での試写会。今回は、金持ちの心地よいミニホームシアター的な場所でGOODで。

上映前には小さなイベントもあって、あまり期待してなかったけど楽しかった。

 

俳優の小沢仁志さんの「悪と悪党は違う」という言葉が印象的で。

悪党はヒーローにもなりうるが、悪(ワル)は悪(ワル)だと。

 

そんなワルが登場する映画、『ブラック・スキャンダル』の話をそろそろ。

私、ジョニー・デップのファンタジータッチの映画が好きではなく、いつもはあまり彼の映画を観ないのだが、今回はギャング系映画ということで、少し期待をして試写会会場へ。

 

この映画のストーリーはなんと実話。

しかし実話もの映画って、基本的に広がりが薄い作品が多い。

 

あまり色付けすぎちゃうと、事実と異なってくるし、そこは葛藤なところ。

過去にもギャング系実話もの映画がいくつかあった。それら映画と比較して、今作『ブラック・スキャンダル』はどうか。

 

事実を一つずつなぞってる感は否めないが、それでも一つ一つのシーンに見応えがある。

特に、ジミー(ジョニー・デップ)が「チンピラ」レベルから、手のつけられない「ワル」に変化していく過程に、そして、ジミーを取り巻く人たちが、次第にジミーに恐怖感を抱いていく過程に、観ていて引き込まれ、手に汗を握った。

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(c) 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

映画全体にいきわたる緊迫感が半端ない。

そして、ジミーの人を精神的に追い詰める、「恐怖の話術」が凄まじい。

 

試写会に招待された芸能人たちが、「今作はジョニー・デップ最高傑作!!」と、絶賛させられているが、いかに。

私自身、本作がジョニー・デップ最高傑作映画とは思わなかったが、過去の数あるギャングもの実話映画よりは見応えもあり、その意味では満足であった。

 

ただ、映画としては、全体的に、ドラマチックな展開もなく、「ただただ怖いワル、ジミーとその関係者たち」的なお話。

どこでもいい。ストーリーの中に、どこか一点決めて、そこに強いフォーカスがほしかったかな、と。

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[映画レビュー]『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015) 自分に都合のいいルールで考えていないか?

今、スパイ映画の割り切り感を感じながらも、一方で、人間臭さも感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:トム・ハンクス出演映画が好きだから。ハズレが少ないから。
ジャンル:サスペンス、ドラマ
原題:BRIDGE OF SPIES
泣ける度:(2/5)

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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.


–あらすじ–
アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

トム・ハンクスが出ているというだけで、映画全体に厚みが出てくる。

他の多くの映画が、新しい部屋に新しい家具を入れて綺麗な会議室を作りました的な仕上がりなのに対し、トム・ハンクスの出る映画は、木目調の厚みのある机が置かれている温かみのある会議室といった感じであり、全体的に重厚感を感じる。より、映画を観てるって感じになれる。

 

さて、映画本体の話へ。

最近比較的多い、実話をベースとした映画である。

 

1960年当時の、アメリカとソ連の冷戦状態での、人々が冷静に、客観的に物事を判断できない、凝り固まった価値観でいっぱいの姿が見て取れる。

そんな時代に、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)を弁護することになった「保険」弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)。

 

世間での風当たりの強さは想像に難くない。

そしておそらく、映画の中で語られている以上の恐怖を感じながらの「お仕事」だったのだろう。

 

東ドイツを国家として認めないアメリカ政府の立場もあり、「民間人」として交渉にあたる弁護士ドノヴァン。

スパイ映画にありがちな「死んでも当方は責任を一切負わない」的な、切り離された状態で、相手が本当は誰かも確信が持てず、そして自分が誰であるかさえも相手にわからせることが難しいストレスいっぱいな状況の中、交渉に挑むドノヴァン。

 

当時、全アメリカ人にとっての「クソ野郎」を弁護する立場にあったドノヴァン。

有罪判決ありきの、死刑判決ありきの裁判の弁護をさせられるドノヴァン。

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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.

 

二時間そこらの枠内で、これらストレスや葛藤を表現するのはやはり難しかったか。

満足度は高いものの、これら状況の厳しさを限られた上映時間内で伝えきれなかった感があるのは否めない。

 

悲しくて泣けるのではなく、人間としての美しさを見せつけられて、感動して、泣けてくる映画。

スパイ映画の割り切り感を感じながらも、一方で、人間臭さも感じたいあなたにオススメの映画。

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[映画レビュー]『クリード チャンプを継ぐ男』(2015) ロッキーイズムを忠実に継承

今、あのボクシング映画の王道を楽しみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:ロッキーを懐かしみたかったから。
ジャンル:ドラマ
原題:CREED

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(C) 2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


–あらすじ–
ボクシングのヘビー級チャンピオンであったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)。さまざまな伝説を残したアポロだが、彼が亡くなった後に生まれたためにアドニスはそうした偉業を知らない上に、父との思い出もなかった。それでもアドニスには、アポロから受け継いだボクシングの才能があった。そして父のライバルで親友だったロッキー(シルヴェスター・スタローン)を訪ねてトレーナーになってほしいと申し出る。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

実際、そんなに期待値高めで映画館に観に行く人はいないかなと思ってる。

映画「ロッキー」シリーズの番外編的な位置付けの、または、「これから新しいシリーズはじめていっちゃおうか。この映画がヒットしたら。」的な映画であるこの映画『クリード チャンプを継ぐ男』、私もそれほど期待しないで観に行った。

 

映画「ロッキー」シリーズを作る上での大前提が、

  • シルヴェスター・スタローンを登場させる。
  • ボクシングもの映画である、つまり、ボクシングの試合のシーンを入れる。2試合ぐらいは。
  • ロッキーイズムを継承する必要がある。特に、トレーニングのシーンで。

である。

 

そして、

出会って、トレーニングして、試合に挑む

の流れを守る必要がある。映画「ロッキー」ファンのためにも。

 

その意味では今回の『クリード チャンプを継ぐ男』は上記法則をすべてを踏襲していて、かつ、プラスアルファでサイドストーリーも加わっている。ゆえに、人間ドラマとしても楽しめる。

でも、やっぱりワンパターンさは否めない。

 

しかしながら、「まさにそのワンパターンを観たいんだ」という人には、すごく楽しめる映画。

また、あのロッキーのテーマを聴くと、自然とアドレナリンが分泌するとか。

 

シルヴェスター・スタローンの、「天龍源一郎」並みに聞き取りにくいセリフも味がある。

懐かしいトレーニング手法も登場し、ロッキーファンは、久しぶりに「ロッキーってこんなんだったな」というのを味わい、楽しめる、そんな映画になっている。

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