ラブストーリー・恋愛映画 洋画編

[映画レビュー]『オブリビオン』(2013) こころ揺さぶる近未来SFラブストーリー

今、SFとラブストーリー両方大好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:賛否両論な映画で気になったから。
ジャンル:SF、アクション
原題:OBLIVION
泣ける度:(1.5/5)

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(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


–あらすじ–
エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)だけが地球に残って上空から偵察していた。パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで何者かの襲撃を受けてしまう。混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ(モーガン・フリーマン)という謎の男。彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

SFもの映画って女性はあんまり好きじゃないのだろうか?

近未来の乗り物に乗ったり、この世のものとは思えない化け物と戦ったり。

 

でもこの映画、単なる近未来SFもの映画ではない。

切ない、切ない、ラブストーリーの要素もあり。

 

トム・クルーズ映画といえば、たいてい美女しか出てこないのだが、今回も美女ぞろいで。

そんな、美男美女たちが、ビジュアルの美しさでも魅せてくれる。

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(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画の冒頭部分、観ていておそらく疑問がいくつか出てくるであろう。そしてそんな我々の疑問を無視するかのように、どんどん物語が進んでいく。

だが、次第に形が見えて来る。「ああ、そういうことか。。」と。

 

「この手の話、どっかで観たことあるよ」と、思うかもしれないし、それは否定しない。

ただ、私はのめり込んだ。最後の最後まで。どうなるかワクワクさせてくれるストーリー展開に。

 

その最後は切なく、観終わった後、しばらく余韻が残る。

無力感というか、脱力感というか。

 

正直、観終わった後、いろいろと疑問が残ることだろう。

しかし、映画の中に100%の答えを求めるのはナンセンス。

 

映画とは、余韻を楽しむものだから。

感じるままに感じ、自分の好きなように解釈して、心満たされる。

 

その振れ幅の大きい余韻で、こころ大きく揺さぶられたい。

そんな映画の醍醐味を味わいたいというあなたにおすすめの映画です。

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[映画レビュー]『キャロル』(2015) 女性は「飾り物」じゃない

今、新しい価値観に目覚めたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:賛否両論な映画で気になったから。
ジャンル:ドラマ
原題:CAROL
泣ける度:(1.5/5)

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(C) NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED


–あらすじ–
1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

主演の二人、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそれぞれ2016年第86回アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にそれぞれノミネートされていることからも注目されている作品。

また、私がよくゼロポイント評価として参考にしているYahoo映画サイトにて、その評価が賛否両論真っ二つに分かれているところからも、より興味をそそられて映画館へ。

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賛否両論。。わかる。。といった感じ。

この手のテイストの映画は賛否が分かれやすい。

 

つまり、観ていて何となくカッコイイ映画だけど、いまいち何が言いたいのかそのメッセージが伝わってこないというやつ。答えをくれないというやつ。

世の中には、非常に観やすい、深い理解力や感受性を必要としない、気持ちも楽に楽しめる作品がある一方で、感受性をフルに発揮して、全てを体で吸収して、自分なりに噛み砕いて味わって楽しむ映画がある。

 

この作品は後者の方。

映画ってバランスが大事で、時に気楽に観たり、時に全神経を集中させて観たり。

 

その意味で、今作は非常に味わい深く、また、人によって受け止め方の異なる映画と感じた。

映画評論家や映画ライターが押し付けてくる一方的な価値観に流されることなく、是非とも自分なりの感じ方をしてほしい。

 

「若いから、解決や説明を求める」

と、劇中でキャロルが言う。

 

この映画を観る我々にも同時に投げかけられているように聞こえた。

このブログでは、いつものように、私なりに感じたものを文章にして共有しているが、これもただ一人の映画ファンの感想ということで、あまり、影響を受けすぎないでほしい。

 

一言で表現すると、人も風景も、全てが非常に美しい映画。

女性向けの映画のように見えるが、男性こそ観るべき映画。

 

特に、女性を「飾り物」と勘違いしている輩には観てほしい。

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[映画レビュー]『ジュリエットからの手紙』(2010) 真実は何年経っても変わらないもの?

今、恋の苦悩を嘆いているあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:飛行機のなかでたまたま観た。
ジャンル:ドラマ、ロマンス
原題:LETTERS TO JULIET

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(C)2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.


–あらすじ–
ロンドンに暮らすクレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)のもとに1通の手紙が届く。その内容は、50年前に彼女がイタリアで恋に落ちた男性との愛を貫けなかった苦悩を、ジュリエット宛につづった手紙への返事だった。その男性と再会することを決めたクレアはイタリアへ向かい、返事を書いたソフィー(アマンダ・セイフライド)と共に初恋の人を捜す旅に出る。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

イタリアの街並みを楽しめる、そして、イタリアのローカルタウンを車で回った気分になれる、ある種、ロードムービー的な要素も含んだラブストーリー。

すごくハッピーなストーリーなだけに、観終わった後、清々しい気持ちになれる。ちょうど、「ホリデイ」を観終わった後の気持ちに近い感じに。

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(C)2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.

 

また、クレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)とソフィー(アマンダ・セイフライド)の双方の恋の行方を追うことで、1本で2倍楽しめる欲張りなラブストーリー映画。

ワイン片手にリラックスしながら楽しんじゃえる気軽さもあり。

 

やや女性向け感の強いラブストーリーだが、この映画こそ、男性諸君に観ていただきたい。

特に、人生仕事中心で考えている男性たちに。

 

女性にとっては夢のあるシンデレラストーリー的映画として、男性には戒め的映画として、男女一緒に楽しめる映画ではないでしょうか。

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[映画レビュー]『博士と彼女のセオリー』(2014) 物理学者スティーヴン・ホーキングを味わう

今、夫婦のあり方について見つめ直したいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:ホーキング氏について興味があったから。
ジャンル:ドラマ、ロマンス
原題:THE THEORY OF EVERYTHING

The Theory of Everything

(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.


–あらすじ–
天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

スティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)氏のこれまでの偉業を知りたくて見たのだが、どちらかというと、スティーヴンとその妻ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)、そして第三の男ジョナサン(チャーリー・コックス)との間のロマンスムービー的な要素が強かった。

私のように、スティーヴン・ホーキング氏の伝記映画と思って観ると、正直がっかりするかもしれない。こんなロマンスもの期待していなかった、と。

 

一方で、スティーヴン・ホーキング氏がALSという難病にかかり、また、その後、難病を患いながらも妻ジェーンのサポートを受け、研究を続ける姿が描かれている。

そういう意味では一つの伝記映画としての役割は果たしているのかもしれない。しかし、よりフォーカスされているのはロマンスの方。特に後半はロマンスだけ。

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(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

もっとも、スティーヴン・ホーキング氏の研究過程を映画にしたところで、その凄さを伝えることは難しいか。

スポーツものと違って、学者系ってなかなかスゴさが伝わりにくいので。黒板に数式をガンガン書いていく姿しかそのスゴさを伝える方法が思い浮かばない。福山雅治のガリレオみたいに。

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(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

しかしスティーヴン・ホーキング氏は体が動かなくなってくるため、そのビジュアルで見せるやり方は使えない。となると、やはり妻ジェーンやその周りの人間がスティーブンのスゴさを伝える必要があるんだけど、それもあまりうまくいっていないように思えた。

 

全体的に、大人のラブストーリー的な要素の強い映画であるため、そうであることを承知で観れば、納得感を得られるかもしれないが、そうでなければ。。

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[映画レビュー]『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(2013) 楽しかった過去の日は何度も経験したいもの?

今、「父と息子の親子愛」について考えたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:タイムトラベルをどう切り込んで作っているか気になった。
ジャンル:ロマンス、コメディ、SF
原題:ABOUT TIME

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(c) 2013 Universal Studios. All Rights Reserved.


–あらすじ–
自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

タイムトラベルの話なので、それほど期待値は高くなかった。それは、タイムトラベルもので、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を上回る作品は出てくるはずがないから。

だがその予想は裏切られた。

こういう角度から切り込んでるのか、と。

 

DVDのパッケージを観ると、いわゆるロマンスムービーのような様相を呈しているが、実際は家族愛というか、親父と息子の間の親子愛の方に、よりフォーカスがあたっている作品。

タイムトラベルという能力を持っているが故の葛藤が、非常に美しく描かれている。

最後、ティム(ドーナル・グリーソン)はタイムトラベラーとしての最大の決断に迫られることになる。そこで、ティムが選んだ答えは。。

 

まさか、タイムトラベルもので感動するとは思わなかったのですが、すごく心動かされる映画でした。

また、ティムの妹キットカット(リディア・ウィルソン)がすごく魅力的な女性に描かれていて、兄のポジションから見たら、こういう感じの妹が、実は理想の妹像なのかもしれない、と思えた。

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左が妹のキットカット(リディア・ウィルソン)、右が兄のティム (c) 2013 Universal Studios. All Rights Reserved.

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[映画レビュー]『きっと、星のせいじゃない。』(2014) 生きる上での「公平さ」とは?

今、やりたいことがあってもなかなか実行できない、そんなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(5/5)
観た理由:飛行機の中でたまたま観た。
ジャンル:ドラマ、青春、ロマンス
原題:THE FAULT IN OUR STARS

(C) 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation and TSG Entertainment


–あらすじ–
末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

冒頭部分、話の展開もゆるく、ヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)とガス(アンセル・エルゴート)のベタな出会いのシーンから、かなりの駄作感が漂っていたのだが、飛行機の中ということもあり、特に他にすることもなかったので、そのままこの映画を観ていた。

 

そして2時間後、

「ホント、途中で観るの止めなくてよかった。」

と、心から思えた。

 

一見、単なる泣かせる系のラブストーリーに見えるのだが、いやいやそんなレベルの話ではない。

 

我々が日々の生活であまり考えることがない「時間のとらえ方」や、生きる上での「公平さ」について、そして「幸せとは?」について、考えさせてくれる。

 

登場人物が小説好きという設定なだけあって、ときおり小難しい話が展開されるが、無理に理解する必要はなく、自分が受け止められる範囲で受け止めればよいかと。

最後の最後まで噛み締めて観てほしい。そして、ヘイゼルやガスが疑問に思ったことについて一緒に考え、自分なりの答えを見つけてみるのもよいかもしれない。

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[映画レビュー]『ホリデイ』(2006) 自分の人生の主役を演じているか?

今、疲れた体を幸せな空気で癒したいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:ケーブルテレビで放送されていたのをたまたま観た。キャメロン・ディアス、ジャック・ブラックが出てる。
ジャンル:ロマンス
原題:THE HOLIDAY

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(C)2006 Universal Studios. All rights reserved.

ちょっと気持ち安らぎたい時に気楽に見たい映画かな。

心身ともに疲れている時に、重い映画、いわゆる考えさせられる映画というのは避けたいもだから。

この映画は30代から40代の女性向けだが、男性でも十分楽しめる映画ではないか。

 

ストーリーとしては、私生活がうまくいっていない女性二人が、ホーム・エクスチェンジ(期間限定の住まい交換)という新しい生活を通じて、いろいろな人に出会い、成長していくというもの。

これはものすごくハッピーエンドな映画で、葛藤もそれほど強く描かれていなく、ラブストーリー兼ヒューマンドラマ的な映画。

 

アマンダ(キャメロン・ディアス)の家で暮らし始めたアイリス(ケイト・ウィンスレット)が、近所のおじいさんと知り合い交流を始める。

そんな中、アイリスはそのおじいさんから、

「あなたは自分の人生なのに、主役ではなく脇役を演じている。自分の人生であれば、あなたは主役を演じないとダメ。」

と生きる上でのアドバイスをもらう。脚本家であるおじいさんらしいアドバイスである。

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