[映画レビュー:詳細解説付]『チェ 39歳 別れの手紙』(2008) 革命家チェ・ゲバラの最期を見届ける

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チェ・ゲバラ三部作の三本目としておすすめの映画

観て良かった度:(3/5)
観た理由:チェ・ゲバラ氏について、より知りたかったから。
ジャンル:ドラマ
原題: CHE: PART TWO / GUERRILLA

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(c)2008 Guerrilla Films, LLC – Telecinco Cinema, S.A.U. All Rights Reserved


–あらすじ–
1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

まず、これは「チェ 28歳の革命」のレビューでも書いたが、この映画はネタバレを前提で見ないと少々きつい。ストーリー展開が理解しにくい。

そして、チェ・ゲバラ映画三部作として考えると、この「チェ 39歳 別れの手紙」は三作目にあたる。

 

以下の順番で、チェ・ゲバラ映画は見ていくべし。

  1. モーターサイクル・ダイアリーズ (2003)
  2. チェ 28歳の革命 (2008)
  3. 「チェ 39歳 別れの手紙 (2008)」

ただこれら映画、事前予習ありきで観るべき映画として作られている感が強く、最低限この映画ブログのレビューに書いてある予備知識がないと、楽しめないかもしれない。

そういう意味では映画としてはちょっとどうかと思うが、チェ・ゲバラという人物を後世に語り継ぐための映画という意味では、その存在は大きいと感じている。

 

前作の「チェ 28歳の革命」と比べると、今作の「チェ 39歳 別れの手紙 (2008)」は、さらに映画的な華やかさに欠ける。しかしそれは、華やかな死を遂げているわけではないチェの最後を表現するに、ふさわしいのかもしれない。

 

前作の「チェ 28歳の革命」が、

  • まとまりのある部隊
  • フィデル・カストロもいる
  • 計画通りに戦う

と考えると

 

今作の「チェ 39歳 別れの手紙 (2008)」は、

  • 気持ちがバラバラの隊員たち
  • フィデル・カストロ不在
  • 無計画に突進

という感じ。

 

相変わらず、リーダーとして尊敬すべきチェ・ゲバラの姿はあるが、今作では求心力も衰え、住民からの支持も得られない、そんなチェ・ゲバラの前作とは対照的な姿がある。

 

「別れの手紙」の持つ意味

チェ 28歳の革命」の時の国連でのチェ・ゲバラによる演説の時が、今作のチェ・ゲバラがボリビアで命を絶つ3年前。つまり、あの演説から三年後にチェ・ゲバラが亡くなっているというわけである。

また、今作で、フィデル・カストロがチェ・ゲバラからの手紙を公表するシーンが、チェ・ゲバラの死の二年前。

 

なぜこの手紙がチェ・ゲバラからフィデル・カストロに送られたのか、そして、なぜ読まれたのか、この映画の中では全く説明がない。

 

なぜチェ・ゲバラがこの手紙を書いたのかというところだが、それは、誰にも迷惑をかけない自由な身になって、「人が人に搾取されている状況をこの世からなくす」という自分の信念を貫くため。

これをすごく平たく例えると、よく刑事ドラマで刑事が警察手帳を上司に差し出して、一個人として犯罪現場に乗り込む、一切の責任は自分個人が負うことにして現場に乗り込む、といった状態に似ている気がする。

 

また、この手紙をフィデル・カストロが公開した理由は、チェ・ゲバラがなぜ姿を見せないのかという世論に答えるため。

学生時代、いつも仲が良かった友達が、ある日突然一緒にいなくなったら周りの人間が何かおかしいと気づく、何があったんだと知りたがる。そんな状況に対し、「我々は別に喧嘩してないよ。」という宣言をして、周りの友達を安心させる、そんな感じか。

 

私の薄っぺらい例えで、ちょっとでもこの手紙の持つイメージが伝わったでしょうか。

 

名前を変え、変装までするチェ・ゲバラ

後年のチェ・ゲバラは自分をチェ・ゲバラと名乗らなくなる。それは、あまりにも有名になりすぎたため、本名では自由に行動ができなくなったからだ。

 

そこで、まず「ラモン」という偽名を使うようになる。

事前知識がないと、「ラモンって誰だよ。」と、戸惑うことになるが、チェ・ゲバラである。

彼は別人として、妻、そして子どもに会いに行く。子どもはその「ラモン」が父親のチェ・ゲバラであることに、最後まで気づかなかったようだ。

 

また、その後、フェルナンドと名前を変える。ラモンという名前でも、身元がばれてきたのでさらに名前を変える。

登場人物が多いこの映画で、さらに偽名まで登場し、変装までされると、ホント誰が誰だかわからなくなる。

 

最後にまとめ的な感想

前作の「チェ 28歳の革命」と比べると非常に対照的な戦いを描いている。

 

前作でチェ・ゲバラが言った「民衆を説得できるのがリーダー」という言葉が最後の最後に染みてくる。

「リーダーとはどうあるべきか」について、あらためて考えさせてくれた映画である。

 

予告編

 

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