[映画レビュー]『重力ピエロ』(2009) 「重力」をも跳ね飛ばす、父の強さ

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今、「家族愛」を感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:原作が伊坂幸太郎氏。
ジャンル:青春、ドラマ

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会


–あらすじ–
遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

最後にホロっと感動を誘う作品。

ミステリードラマちっくで、ただの謎解きものと思いきや、最後はしっかりと強いメッセージを発している。

 

ストーリー展開も秀逸。

通常映画は開始30分、90分あたりにそれぞれ話の大きな転換を持ってくるのだが、その絶妙なタイミングで、この映画は我々を前のめりにさせてくれる。

 

そして最後に父(小日向文世)のこの言葉で締めくくる。

「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消してしまえるんだ」

この映画のタイトル「重力ピエロ」とは、そういう意味だったのか、と。

 

人はそれぞれに変えることのできないストーリーを持っているもの。

人間が地球の重力に逆らえないように。

しかしながら、ピエロのように、たとえ心では泣いていても顔で笑っていれさえすれば、重力さえ消せる、と。

 

扱っているテーマがやや重いだけに、観ていて不快な思いを抱くかもしれない。

また、同意できない部分もあるかもしれない。

 

そういう部分も含めて、この映画はたくさんの余韻を残してくれる。

 

原作伊坂幸太郎の映画の中でも、「アヒルと鴨のコインロッカー (2006)」と並んでオススメの一本。

是非、どこかのタイミングで手に取っていただきたい。

 

いつまでも変わらない、兄弟の硬い絆

弟想いの兄、泉水(加瀬亮)。

いつも兄貴についてまわる弟、春(岡田将生)。

何をするにも一緒の兄弟。

そこへ、「二人で遊んできたのか?」と、嬉しそうな父(小日向文世)。

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会

 

そんな幸せな家族に転機が訪れる。

ただ、いくら置かれている状況が変わろうとも、ひとつ変わらないものがある。それが、この兄弟の硬い絆。

 

兄貴、いつも俺を見ててくれ、と、弟。

どんなことがあってもお前の味方だ、と、兄。

いつも兄貴と一緒に遊んでいたい弟と、弟を心から想う兄の姿が印象的。

 

そんな兄弟想いの二人が、最後の最後まで支え合い、生きていく。

 

「重力」をも跳ね飛ばす、父の強さ

「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだ」

が持論の父。

 

もっとも厳しい精神状態のはずなのに、いつも笑顔の父。

俳優、小日向文世の笑顔とその語り口調から、父の強さを感じると同時に、父の受ける「重力」の重さも伝わってくる。

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会

(C)2009「重力ピエロ」制作委員会

 

そして最後に、その重い「重力」の一つを跳ね返した喜びを感じる。

「お前は俺に似て、嘘が下手だなあ」

と、微笑む父の表情が印象的であった。

 

そこに、この映画からの最大のメッセージを感じた。

「重力」なんてものはこうやって消すことができるんだよ、と。

 

この父の強さを、是非、感じていただきたい。

 

最後にひとこと感想

一回目に観たときより二回目に観たときのほうが、グッときた。

観れば観るほどに、味の出る映画。

 

困難を跳ね返す原動力が欲しいと感じる時に、是非。

 

予告編

 

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