[映画レビュー]『幕が上がる』(2015) 勝ち続けると、楽しいだけじゃ済まされなくなる

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ももクロファン(モノノフ)じゃないあなたにもおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:第40回報知映画賞の特別賞を受賞したから。映画「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督だから。
ジャンル:青春、ドラマ

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P


–あらすじ–
地方都市の県立富士ケ丘高等学校2年生の高橋さおり(百田夏菜子)は、部長を務める演劇部最後の1年を迎えようとしていた。それぞれに個性豊かな部員たちと共に年に1度の大会、地区大会突破を目標に稽古に励む中、元学生演劇の女王だという吉岡先生(黒木華)が赴任してくる。吉岡の指導の下、全国大会出場を目指し彼女たちの演劇に打ちこむ日々が始まる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

報知映画賞で、このアイドル映画が何かの賞を受賞したらしいと聞いて、少し気になっていた。

また、監督があの映画「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督ということで、感動作のいいイメージがあった。

 

「ももクロファンじゃなくても十分楽しめる映画」と言う人も多いが。

実際、ももクロファンのための要素たっぷりの映画であることは否定できない。しかしながら、ももクロファンでもなんでもない自分が観ていて、おもしろいなと思う部分も多い。

 

特に、設定が、高校の演劇部というところ。

そして、その演劇部を直接指導するのが、高校演劇出身の女優・黒木華(くろきはる)さんであるところ。

 

こういう黒木華さんのような、実際の経験者が演じることによって、すごく、ホンモノ感が伝わってくる。

そして、昭和を舞台にした作品に出ることが多い、古風な日本人女性を演じることが多い黒木華さんの、違った一面が観れたのも、この映画からの収穫。

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P

 

ゲストも多数で、無駄に著名人が友情出演的な形で出演。

個人的には天龍源一郎氏が出て来た時点で、興奮がMAXに。

アラフォー世代にとってはスーパースターの天龍源一郎氏が、この映画の中で、セリフの少ない脇役を演じている姿に。

 

難点としては、ムロツヨシさんがふざけすぎているところと、ところどころ、小さな笑いを入れてくるところか。

この映画、一本通して真剣に作り通したら、かなりメッセージ性の強い、いい映画になったんだろうなと。

 

「自分の人生、自分で責任を負って、自分で選択して進んで行く。時に、退路を断って。」

そんなメッセージが伝わってきた。

若い頃に「ド緊張」を経験することの大切さ

若い頃の、メチャクチャ緊張する経験って大事だな、と、感じた。

スポーツ系、文科系に関係なく、緊張が味わえるものであればどんな活動でも、高校時代など若い時に、経験しておくべきかと。

 

この映画では、演劇部が、その「緊張」を経験する舞台として選ばれている。

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P

舞台側から客席席を見下ろす視点が映し出された時、そんな緊張、自分が若い頃は味わってこなかったな、と。

 

日本の学校では、授業中にみんなの前でプレゼンするという機会があまりないせいか、たいていの日本人は、社会に出てから人前でしゃべることに苦労する。

欧米人は人前でしゃべるのがうまいのではなく、ただ単に、日本人より場慣れしているだけ。

 

ちょっと話は逸れたが、こういうド緊張を、若い頃に経験しておくことって大切だな、と。

その意味では、こういったももクロのようなアイドルの子達って、若くしてすごい緊張を経験してて、いやー、すごいなと思う。

 

大人として、最初の決断をする瞬間

「勝ち続けると、楽しいだけじゃ済まされなくなる」

子どもから大人に変わる瞬間を覚悟させるような一言。

 

我々は、高校時代ぐらいから、無意識にもその後の人生を左右するような重要な決断をしてきたのかもしれない。

楽しいだけで取り組んでいた活動が、そうじゃなくなる瞬間に、大人としての最初の決断をしてきたのかもしれない。

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P

 

こんな、深く考えさせられる名言たちが、他にも高校生たちの口から次々と飛び出してくるこの映画。

少し、違和感を感じつつも、演劇部という設定が背景にあることで、ある程度自分に納得感を持たせながら観た。

 

深みのある数々のメッセージを受け取れる良作の一面もあり。

 

最後にひとこと感想

高橋さおり(百田夏菜子)の母親役、清水ミチコが作る、娘との距離感がいい。

付かず離れずの、娘との間に絶妙な距離を保つ母親の姿が。

 

また、最近演劇に興味があり、先日、下北沢の小劇場に演劇を観に行った。

小劇場だけに、近距離で伝わってくる、あの緊張感がいい。

 

出演者の誰とも知り合いでない私が観劇に訪れたことで、驚き、少し喜んでくれた受付の女性が印象的であった。

高校時代に下した最初の「大人の決断」が、今の彼らを作っているのかなあと勝手に想像を膨らませた。

 

予告編

 

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