[映画レビュー]『想いのこし』(2014) あたりまえのストーリーによるあたりまえじゃない感動

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今、「金」と「女」以外に価値を見出したいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:岡田将生、広末涼子が出てるから。
ジャンル:ドラマ、ファンタジー、コメディ

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(C) 2014「想いのこし」製作委員会


–あらすじ–
考えることは金と女のことばかりで、お気楽に毎日を過ごすことがモットーの青年・ガジロウ(岡田将生)。そんなある日、交通事故が縁となって幽霊となったユウコ(広末涼子)ら、3人のポールダンサーと年配の運転手に出会う。小学生の息子を残して死んだのを悔やむユウコをはじめ、成仏できぬ事情を抱える彼らは遺(のこ)した大金と引き換えに無念の代理解消をガジロウに依頼。それを引き受けた彼は、花嫁姿で結婚式に出席したり、男子高校生に愛の告白をしたりと、それぞれの最後の願いをかなえていく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

意外と泣ける映画である。

時々垣間見える、ちょっぴり恥ずかしくなるような昭和的な演出はさておき、「駄作なんじゃないか」という当初の私の予想を徐々に裏切ってくる。

 

ガジロウ演じた岡田将生のゲスっぷりもいい。ただ、ガジロウ最終形とのギャップを出すためにも、もっとゲスッっぷりを発揮しても良かったんじゃないかとも思う。

あまりやりすぎると、今後の岡田将生の爽やか俳優人生に影響を与えるのか、そのゲスッぷりも限度内であった。そこまで不快に感じさせないレベルで。

 

ポールダンサーという仕事にスポットを当てたところもいい。

私もつい先日まで、ポールダンスについてある種の偏見を抱いていた。それが、ひょんなことからポールダンスを観に行く機会があり、そのイメージは一新された。

この映画はポールダンス自体にフォーカスした映画ではないため、本格的なポールダンスを存分に楽しめる映画かというと、そうではない。しかしながら、少なくともこの映画を観るもののポールダンスへのイメージは変わるはずだ。広末涼子、木南晴夏、松井愛莉と、みな綺麗だった。

 

一見、深夜のテレビドラマレベルに思えるストーリー展開だが、そこから一段格上げしたメッセージを我々に返してくる。

最低男ガジロウの心が次第に変化していく様にも注目。一方で、突然の死を迎えたものたちが、それぞれ安らかな気持ちへと変化していく様も見どころである。

 

あたりまえのストーリーによるあたりまえじゃない感動

金と女にしか興味のないガジロウが、自分が原因で死んでしまった四人それぞれの想いを実らせる「仕事」をすることを通じて、金と女以外に価値を見いだすことの意味を感じていく。

それが恋愛であったり、仕事であったり、結婚であったり、子供の成長であったり。

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(C) 2014「想いのこし」製作委員会

当初、他人のことには全く無関心だったガジロウが、最後は他人のため、そして金や女目的ではないことに自分を捧げる。

 

正直、ここまでは想定できるストーリー展開である。ただ、その後に押し寄せる、平凡なストーリー展開を超えた感動は、きっと想定外と感じるだろう。

ある種あたりまえのストーリー展開を、あたりまえのように観ている私の心を、最後の最後に引っ張りだし揺り動かした時、この映画の持つ力を感じた。

 

最低男ガジロウに見る人生の縮図

人は、「ありがとう」と感謝されることに最大の喜びを感じるものなのであろうか。

 

人は、生活のため、時にお金のためだけに人生を捧げる時がある。

でもきっと、人生の最後に「何か一つだけやりたいことは?」と聞かれたら、そこで選択する行動、それは、誰かのために役立つことなのかもしれない。

 

お金だけで動いてきたガジロウ。そんな最低男ガジロウが、死人との対話で変化していく。彼らそれぞれの「生き様」を代行することを通じて。

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(C) 2014「想いのこし」製作委員会

人は元来、人のため、世の中のために貢献したいと思う生き物なのかもしれない。ただし、ガジロウのように、自分さえよければいいという過程を経験して。

つまり、ガジロウの劇中での生き様の遷移は、そのまま人生の縮図と考えられるのではないかと。

 

最後にひとこと感想

重々しい映画と思いきや、コメディ部分も多く、特に前半は笑いながら楽しむことのできる映画。

ファンタジー映画だけに、突っ込みどころも多く、そんな夢物語的なことを受け入れることのできないという人には正直向かない作品。

逆に、そんな細かいことは気にせず、作品の持つメッセージをストレートに感じたいという人には、前のめりになり過ぎず肩の力を抜いて楽しめる作品かと思う。HYの心温まる主題歌とともに。

 

過剰な期待はせず、サラッと楽しみたい一本。

 

予告編

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