[映画レビュー]『ブラック・スキャンダル』(2015) 精神的に追い詰める恐怖の話術が凄まじい

今、ジョニー・デップ好きなあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ジョニー・デップのハゲヅラ姿が見たかったから。ハゲヅラに0.5ポイント。
ジャンル:ドラマ
原題:BLACK MASS
泣ける度:泣ける要素ゼロ

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(c) 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.


–あらすじ–
1970年代、サウスボストン。アイリッシュ・マフィアのボスとして同地一帯を牛耳るジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBI捜査官のジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)が接触を図ってくる。彼はFBIと手を組んでイタリア系マフィアを駆逐しようとホワイティに持ち掛け、密約を交わすことに成功。両者の連携によってイタリア系マフィアの勢力は弱まるが、その一方でホワイティは絶大な権力を持つようになる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

試写会で観てきました。

場所は、ワーナー・ブラザーズ映画試写室。

 

いつもは公民館みたいな場所での試写会。今回は、金持ちの心地よいミニホームシアター的な場所でGOODで。

上映前には小さなイベントもあって、あまり期待してなかったけど楽しかった。

 

俳優の小沢仁志さんの「悪と悪党は違う」という言葉が印象的で。

悪党はヒーローにもなりうるが、悪(ワル)は悪(ワル)だと。

 

そんなワルが登場する映画、『ブラック・スキャンダル』の話をそろそろ。

私、ジョニー・デップのファンタジータッチの映画が好きではなく、いつもはあまり彼の映画を観ないのだが、今回はギャング系映画ということで、少し期待をして試写会会場へ。

 

この映画のストーリーはなんと実話。

しかし実話もの映画って、基本的に広がりが薄い作品が多い。

 

あまり色付けすぎちゃうと、事実と異なってくるし、そこは葛藤なところ。

過去にもギャング系実話もの映画がいくつかあった。それら映画と比較して、今作『ブラック・スキャンダル』はどうか。

 

事実を一つずつなぞってる感は否めないが、それでも一つ一つのシーンに見応えがある。

特に、ジミー(ジョニー・デップ)が「チンピラ」レベルから、手のつけられない「ワル」に変化していく過程に、そして、ジミーを取り巻く人たちが、次第にジミーに恐怖感を抱いていく過程に、観ていて引き込まれ、手に汗を握った。

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(c) 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

映画全体にいきわたる緊迫感が半端ない。

そして、ジミーの人を精神的に追い詰める、「恐怖の話術」が凄まじい。

 

試写会に招待された芸能人たちが、「今作はジョニー・デップ最高傑作!!」と、絶賛させられているが、いかに。

私自身、本作がジョニー・デップ最高傑作映画とは思わなかったが、過去の数あるギャングもの実話映画よりは見応えもあり、その意味では満足であった。

 

ただ、映画としては、全体的に、ドラマチックな展開もなく、「ただただ怖いワル、ジミーとその関係者たち」的なお話。

どこでもいい。ストーリーの中に、どこか一点決めて、そこに強いフォーカスがほしかったかな、と。

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[映画レビュー]『人生の約束』(2015) 伝えたかった価値観をストレートに押し付け過ぎたか

今、40歳代前半・男性のあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(2.5/5)
観た理由:竹野内豊、江口洋介の共演が見たかった。
ジャンル:ドラマ
泣ける度:(1/5)

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(C)2016「人生の約束」製作委員会


–あらすじ–
IT関連企業のCEO中原祐馬(竹野内豊)は、3年前にたもとを分かったかつての親友からの無言電話に不安を覚え、親友の故郷・富山県新湊へ向かう。着いたときには親友はこの世を去っていたが、親友が新湊曳山まつりをめぐって地元のために奔走していたことを知る。亡き友への思いから、資金と人手不足によりほかの町に譲渡された曳山を取り戻そうと奮闘する祐馬だったが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

この映画、40歳代前半の男である私が、ズバリ、ターゲットな映画。

ターゲットらしく、ガッツリ感動してやろう的な、前のめりな姿勢で、いざ映画館へ。

 

ムムッ。。こ、これは。。

 

映画予告編以上の盛り上がりが、、ない。

 

確かに役者陣は豪華。

江口洋介、竹野内豊をはじめ、個人的に好きな女優小池栄子まで出演している。

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(C)2016「人生の約束」製作委員会

 

俳優ビートたけしは、かなりのちょい役で。

西田敏行、柄本明まで。

 

ひとことで言うと、「えっ、これで感動しろって言うの?」という感じの映画。

出ている役者さんたちに罪はない気がするし、原作は読んでないのでどこまでの世界観がこの映画で反映されているかわからないが、それにしても、久しぶりに厳しい映画だった。

 

『ギャラクシー街道』(2015)以来かな。このショックは。

そういえば、あちらの作品にも西田敏行さん出てたな。まだ呪縛が解けないか。。

 

「今、良いこと言ってます。だからみんな注目。」的なシーン、すごく好きじゃなく、そんなシーンがこの映画にはたくさんあり。

Again、出ている役者さんたちは好きだ。ただ、応援したい気持ちは大きいのだが、嘘は言いたくないし。葛藤。

 

人生の「踊り場」に立っている私でも、ほぼ共感ゼロの、使い古されたストーリー。

自然に見えない振る舞いで埋め尽くされた、昭和テイストを押し付けた、田舎の人間の「つながり」は良いものだという価値観を全面に渡って押し付けてきた、映画。

 

作り手が伝えたかった価値観をストレートに押し付け過ぎたか。

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[映画レビュー]『ピンクとグレー』(2015) 加藤シゲアキというポジションだからこそのメッセージがあったはず

今、加藤シゲアキを応援したいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:加藤シゲアキさんを応援してるから
ジャンル:青春
泣ける度:(1/5)

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(C) 2016「ピンクとグレー」製作委員会


–あらすじ–
知名度のほとんどない俳優・河田大貴(菅田将暉)は、少年時代から友情を深めてきた人気俳優、白木蓮吾(中島裕翔)が急死したことで一躍世間の注目の的に。白木はなぜこの世を去ったのか。自ら命を絶ったのか他殺なのか。混沌とした状況の中、河田は……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

すでに終わってしまった番組だが、「未来シアター」で、NEWSの「じゃないほう」だという認識で加藤シゲアキさんを見ており、そのうち自然と彼を応援するようになった。

そんな、アイドルでもあり小説家でもある加藤シゲアキさん原作ストーリーの映画化が決まったということで、今回の『ピンクとグレー』は楽しみにしていた。

 

いつもながらに原作を読まないで映画を観た。

結果、「たぶんこれ、おもしろいんだろうなあ」という感想。

 

話がおもしろいし、ストーリー展開もおもしろい。

出演している俳優も、みないい味出している。特に夏帆が。

 

でも、どこか惜しい感が否めない。

おそらくかなりの違和感を覚える「昭和感」が混ざっていたからかもしれない。

 

知る人ぞ知る、「スクールウォーズ」的な濡れ場。

引っ越し屋のトラックに乗って手を振りながら引っ越して行く人。これは今も昔もリアルで見たことがない。

また、平成テイストな人たちの中に、一人、昭和テイストな柳楽優弥氏がぶち込まれている。

という、違和感ある昭和感。

 

映画プロモーションの一環で、「62分後の衝撃」と大きく煽られている。

文字通り、62分後からはおもしろいストーリー展開に。これは否定しない。

 

ただ、その「衝撃」の勢いのままに、一気にたたみかけてきてほしかった。

その後に展開される、「ちょっと長いな」と感じざるを得ない後半部分。

 

いい意味で、「なぜ?」と余韻の残る映画であれば良いのだが、この映画においては、単純にわからない「なぜ?」が頭の中にいくつか残ったまま映画が終了。

部分部分で興味深いシーンあれど、全体としてのメッセージ性に欠ける仕上がりになっており、少し残念。

 

この映画の仕上がりについて、加藤シゲアキ氏本人に、「ぶっちゃけどう思う?」と聞いてみたいところだ。

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[映画レビュー]『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015) 自分に都合のいいルールで考えていないか?

今、スパイ映画の割り切り感を感じながらも、一方で、人間臭さも感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:トム・ハンクス出演映画が好きだから。ハズレが少ないから。
ジャンル:サスペンス、ドラマ
原題:BRIDGE OF SPIES
泣ける度:(2/5)

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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.


–あらすじ–
アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

トム・ハンクスが出ているというだけで、映画全体に厚みが出てくる。

他の多くの映画が、新しい部屋に新しい家具を入れて綺麗な会議室を作りました的な仕上がりなのに対し、トム・ハンクスの出る映画は、木目調の厚みのある机が置かれている温かみのある会議室といった感じであり、全体的に重厚感を感じる。より、映画を観てるって感じになれる。

 

さて、映画本体の話へ。

最近比較的多い、実話をベースとした映画である。

 

1960年当時の、アメリカとソ連の冷戦状態での、人々が冷静に、客観的に物事を判断できない、凝り固まった価値観でいっぱいの姿が見て取れる。

そんな時代に、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)を弁護することになった「保険」弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)。

 

世間での風当たりの強さは想像に難くない。

そしておそらく、映画の中で語られている以上の恐怖を感じながらの「お仕事」だったのだろう。

 

東ドイツを国家として認めないアメリカ政府の立場もあり、「民間人」として交渉にあたる弁護士ドノヴァン。

スパイ映画にありがちな「死んでも当方は責任を一切負わない」的な、切り離された状態で、相手が本当は誰かも確信が持てず、そして自分が誰であるかさえも相手にわからせることが難しいストレスいっぱいな状況の中、交渉に挑むドノヴァン。

 

当時、全アメリカ人にとっての「クソ野郎」を弁護する立場にあったドノヴァン。

有罪判決ありきの、死刑判決ありきの裁判の弁護をさせられるドノヴァン。

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(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.

 

二時間そこらの枠内で、これらストレスや葛藤を表現するのはやはり難しかったか。

満足度は高いものの、これら状況の厳しさを限られた上映時間内で伝えきれなかった感があるのは否めない。

 

悲しくて泣けるのではなく、人間としての美しさを見せつけられて、感動して、泣けてくる映画。

スパイ映画の割り切り感を感じながらも、一方で、人間臭さも感じたいあなたにオススメの映画。

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[映画レビュー]『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』(2016) 笑いとシリアス、史実とフィクションの絶妙なミックス

今、戦国時代を楽しみながら学びたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:ドラマ版のファンであったから。
ジャンル:アドベンチャー、SF
泣ける度:(4/5)

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(C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社


–あらすじ–
安土城の完成と天下統一を目前にしたサブロー(小栗旬)は、ふと手にした教科書で織田信長は間も無く死ぬ運命にあることを知る。その運命に戸惑い、苦悩するサブローだったが、帰蝶(柴咲コウ)や家臣たちの力強い支えのもと、運命に抗い、この時代で生き抜くことを誓うのだった。そして、愛する帰蝶との結婚式を計画するサブロー。場所は京都・本能寺。。
〈試写会会場にて配られたパンフレットより抜粋〉

映画の率直な感想から

試写会にて鑑賞。

ジャニーズ、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんが出演しているからであろうか、試写会上は若い女性たちで溢れかえっていた。

おそらくこの映画には全く興味のない小さいお子さんまでも、お母さんの付き添いで試写会会場に。

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(C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

 

私自身、このドラマ版のファンであり、すこし贔屓目が入るかもしれないが、今作は大満足の映画であった。

 

特筆すべきところとしては、笑いとシリアスの絶妙なミックス加減。

この笑いの部分が小笑いの寄せ集めになりそうなところ、大笑いの連発であり、一方で、ものすごくシリアスな場面もありと、非常にメリハリの効いたストーリ展開。

 

そして、史実とフィクションをうまくミックスさせた、辻褄がうまい具合にぴったり合う絶妙なストーリー。

 

歴史が変わりそうで、変わらない。

先のストーリーが容易に予想できそうで、ことごとく、いい意味で裏切ってくれる。

 

史実は変えずとも、次に何が起きるかわからない、ハラハラ展開を非常にうまく作り上げている。

劇場では、大爆笑して、そして、大いに泣いてください。

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[映画コラム] Vol.010 1日5分で 新作映画試写会プレゼント情報を入手して、応募して、バシバシ当てるコツ

よく、「その映画試写会で観てきた」という話を耳にするが、「なんでお前だけが最新映画の試写会に招待されるんだ!」と、なんだかムカついたこと、少なくないでしょう。

映画関係者やその他メディア関係者の方たちは、正直映画を観たくなくても招待される立場にいる方々なので、彼らは別として、我々素人映画ファンでも、試写会にご招待いただくべく、ちょっとした努力でバシバシ最新映画の試写会にご招待いただくことが可能です。

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とある日の試写会会場:新宿明治安田生命ホール

 

そんな、最新映画の試写会にご招待いただく方法はいろいろあれど、ここに、私が実際にこれまで数々の映画試写会にご招待いただいた方法をご案内したいと思います。

この方法が唯一の方法ではありませんが、1日5分程度チェックするだけで、最新映画試写会のご招待状がどんどん届く方法になります。

 

それでは以下より順を追ってご確認ください。

これら私の経験が、一人でも多くの映画ファンの方のお役に立てれば幸いです。

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[映画レビュー]『幕が上がる』(2015) 勝ち続けると、楽しいだけじゃ済まされなくなる

ももクロファン(モノノフ)じゃないあなたにもおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:第40回報知映画賞の特別賞を受賞したから。映画「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督だから。
ジャンル:青春、ドラマ

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P


–あらすじ–
地方都市の県立富士ケ丘高等学校2年生の高橋さおり(百田夏菜子)は、部長を務める演劇部最後の1年を迎えようとしていた。それぞれに個性豊かな部員たちと共に年に1度の大会、地区大会突破を目標に稽古に励む中、元学生演劇の女王だという吉岡先生(黒木華)が赴任してくる。吉岡の指導の下、全国大会出場を目指し彼女たちの演劇に打ちこむ日々が始まる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

報知映画賞で、このアイドル映画が何かの賞を受賞したらしいと聞いて、少し気になっていた。

また、監督があの映画「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督ということで、感動作のいいイメージがあった。

 

「ももクロファンじゃなくても十分楽しめる映画」と言う人も多いが。

実際、ももクロファンのための要素たっぷりの映画であることは否定できない。しかしながら、ももクロファンでもなんでもない自分が観ていて、おもしろいなと思う部分も多い。

 

特に、設定が、高校の演劇部というところ。

そして、その演劇部を直接指導するのが、高校演劇出身の女優・黒木華(くろきはる)さんであるところ。

 

こういう黒木華さんのような、実際の経験者が演じることによって、すごく、ホンモノ感が伝わってくる。

そして、昭和を舞台にした作品に出ることが多い、古風な日本人女性を演じることが多い黒木華さんの、違った一面が観れたのも、この映画からの収穫。

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(C) 2015 O.H・K / F・T・R・D・K・P

 

ゲストも多数で、無駄に著名人が友情出演的な形で出演。

個人的には天龍源一郎氏が出て来た時点で、興奮がMAXに。

アラフォー世代にとってはスーパースターの天龍源一郎氏が、この映画の中で、セリフの少ない脇役を演じている姿に。

 

難点としては、ムロツヨシさんがふざけすぎているところと、ところどころ、小さな笑いを入れてくるところか。

この映画、一本通して真剣に作り通したら、かなりメッセージ性の強い、いい映画になったんだろうなと。

 

「自分の人生、自分で責任を負って、自分で選択して進んで行く。時に、退路を断って。」

そんなメッセージが伝わってきた。

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[映画レビュー]『クリード チャンプを継ぐ男』(2015) ロッキーイズムを忠実に継承

今、あのボクシング映画の王道を楽しみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:ロッキーを懐かしみたかったから。
ジャンル:ドラマ
原題:CREED

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(C) 2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


–あらすじ–
ボクシングのヘビー級チャンピオンであったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)。さまざまな伝説を残したアポロだが、彼が亡くなった後に生まれたためにアドニスはそうした偉業を知らない上に、父との思い出もなかった。それでもアドニスには、アポロから受け継いだボクシングの才能があった。そして父のライバルで親友だったロッキー(シルヴェスター・スタローン)を訪ねてトレーナーになってほしいと申し出る。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

実際、そんなに期待値高めで映画館に観に行く人はいないかなと思ってる。

映画「ロッキー」シリーズの番外編的な位置付けの、または、「これから新しいシリーズはじめていっちゃおうか。この映画がヒットしたら。」的な映画であるこの映画『クリード チャンプを継ぐ男』、私もそれほど期待しないで観に行った。

 

映画「ロッキー」シリーズを作る上での大前提が、

  • シルヴェスター・スタローンを登場させる。
  • ボクシングもの映画である、つまり、ボクシングの試合のシーンを入れる。2試合ぐらいは。
  • ロッキーイズムを継承する必要がある。特に、トレーニングのシーンで。

である。

 

そして、

出会って、トレーニングして、試合に挑む

の流れを守る必要がある。映画「ロッキー」ファンのためにも。

 

その意味では今回の『クリード チャンプを継ぐ男』は上記法則をすべてを踏襲していて、かつ、プラスアルファでサイドストーリーも加わっている。ゆえに、人間ドラマとしても楽しめる。

でも、やっぱりワンパターンさは否めない。

 

しかしながら、「まさにそのワンパターンを観たいんだ」という人には、すごく楽しめる映画。

また、あのロッキーのテーマを聴くと、自然とアドレナリンが分泌するとか。

 

シルヴェスター・スタローンの、「天龍源一郎」並みに聞き取りにくいセリフも味がある。

懐かしいトレーニング手法も登場し、ロッキーファンは、久しぶりに「ロッキーってこんなんだったな」というのを味わい、楽しめる、そんな映画になっている。

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[映画レビュー]『グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~』(2014) GOODな、いいかげんさ

今、アフリカ難民問題について、まずは知ることから始めてみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:タイトルに惹かれた。
ジャンル:ドラマ
原題:THE GOOD LIE

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(c)2014 Black Label Media, LLC All Rights Reserved.


–あらすじ–
カンザスシティーの職業紹介所勤務のキャリー(リース・ウィザースプーン)は、スーダンの内戦で両親を亡くしたマメール(アーノルド・オーチェン)らを空港で出迎える。これまで抜かりなく仕事をこなしてきた彼女の任務は、難民の彼らに勤め先を見つけることだった。だが、電話など見たこともなく、マクドナルドも知らない彼らの就職は困難を極める。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

この映画のタイトル『グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~』から、心温まるコメディー映画を想像していたら、だいぶ違っていた。

 

めちゃくちゃシリアスな映画で、笑うなんてどんでもないという映画。

でも、感動させて涙を流させるというものでもなく、泣いてもらう代わりに、しっかりとこの現実を世界に広めたいという想いのほうが、より伝わってきた。

 

この映画は実話ベースであり、実際のスーダン難民や、元少年兵たちが演じていることで、よりリアルさも感じる。

この手の実話もの映画になると、ドキュメンタリーフィルム度が高く、やや起伏の少ない眠たくなる映画となるか、逆に、脚色し過ぎてドラマチック過ぎる映画になるかだが、この映画はちょうどその中間ぐらい。したがって、しっかりと現実に向き合える一方で、映画としても見応えのある作品。

 

ものすごい現実が、淡々と描かれている。

そこが狙いなのかどうかわからないが、「こんなことは我々にとって特別なことではなく、日常の出来事なんだよ」と言われているような気がした。

 

積極的に難民を受け入れることがない日本。その日本に住む我々日本人にとって、難民を受け入れることとはどういうことか、実はよくわかっていない。

そして、今後も深く関わることがないものかもしれない。

 

それだけに、日本人にこそ、この映画を見て欲しい。

まずこの映画を観ることが、彼らを支援する一歩となるのではないか。

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[映画レビュー]『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) マンネリ感は感じつつも、同時に新しいものを観ているという感じにもなれる

ネタバレはさせたくないけど、どんな感じの映画なのか知りたいというあなたへのレビュー

観て良かった度:(5/5)
観た理由:スターウォーズシリーズ、そこそこファンだから。
ジャンル: SF、アクション、アドベンチャー
原題:STAR WARS:THE FORCE AWAKENS

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(C)&TM 2015 Lucasfilm Ltd.


–あらすじ–
エピソード6『ジェダイの帰還』から30年後の世界の話。以上。

映画の率直な感想から

本作「スターウォーズ」シリーズは、熱狂的ファンも多いことから、いつもより、よりストーリーの核心に触れないようにして、レビューを書いていきます。

 

まずはじめに、「どうせ大したことないんだろ。話題だけだろ。」という私の想定を、完璧に裏切ってくれました。

2015年で一番満足度の高い映画になりました。

 

「それってあなたがスターウォーズファンだからでしょ?」

と、言われそうですよね。

 

そうです。まあまあのファンです。でも映画館に仮装して行くほどの、日劇や六本木ヒルズに観に行くほどの、ファンではありません。

公開初日の初回上映に、家の近くの映画館に駆け込む程度のスターウォーズファンという感じです。

 

じゃあ何が面白かったの?

 

まず言えることとしては、3Dのクオリティーが高かったです。

宇宙船が映画館のスクリーンからめちゃくちゃ飛び出てましたから。

 

その他の「なにが面白かったの?」部分については、以下に、これからいくつかの視点で見ていきたいと思います。

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