[映画レビュー]『レヴェナント:蘇えりし者』(2015) こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー

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今、アカデミー賞主演男優賞のスゴさを感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞をとったという事で、話題に乗った。
ジャンル:アクション、ドラマ、アドベンチャー
原題:THE REVENANT
泣ける度:レベル感の違う悲しさ。涙は出ないが泣けてくる人生。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


–あらすじ–
アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨てたフィッツジェラルドにリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでいく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

レオナルド・ディカプリオ主演映画は、これまでもハズレが少ないイメージがあり、観て後悔はしないだろう映画ぐらいでいつも映画館に足を運んでいる。

そして今回の『レヴェナント:蘇えりし者』。これまでのディカプリオ主演作のような派手さはないが、それでもメッセージ性の強い、骨太な映画と感じた。

 

彼は、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その理由がわかりすぎるほどわかる映画であり、彼の、映画俳優としての格の違いを、これでもかというほどに見せつけてくれた。

同列に、同時期に、同価格にて上映されている日本映画のポスターたちが、申し訳なさそうに、「こっちはなんちゃって映画だからねー」と額に汗をかきながら言い訳しているように見えた。

 

邦画には邦画にしかできない役割があると思っているので、別段邦画を批判しているわけではないが、映画業界もそろそろ作品によって価格に違いをつけることをはじめても良いのかもしれない。

そろそろ本題へ。

 

ストーリー展開については、正直に言って、それほど意外性はない。

予告編から感じられるものがそのまま展開されているだけである。

だから、劇的な、大どんでん返し的な、エンタメ性MAXな映画を期待している人には好まれない映画。

 

ではこの映画の見どころは何?

映画俳優レオナルド・ディカプリオの演技を観に行く、それに尽きると思う。

 

予告編でもチラッと見せてくれるが、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はクマのグリズリーに襲われる。まずこのシーンが超リアルな感じで。あの怪力クマの前では人間は無力であることがわかる。

その後、瀕死の重傷を負ったグラスは、なんとか生き抜こうと這いつくばるが、その体力ふり絞ってる感が、「うわーっ、ディカプリオ魅せるな」と言う具合で。

 

この映画、実話をベースとした話しであるため、少なくともこの状況に近い経験をした人が実際にいたんだと思うと、よく生きてたなと、ただただ感心させられる。

生きることへの強い執念があり、それは、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)への復讐心からくるのであるが、「こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー」という、ある種の「絶対感」が凄まじく伝わってくる。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

ものすごく平たく言うと、とある男がとある男に復讐する話、それだけなのだが、それが凄まじい生命力とともに描かれている、そんな映画。

何事も、「絶対にやってやる」レベルの高くない人は、パワー注入のためにこの『レヴェナント:蘇えりし者』を鑑賞されることをおすすめする。

 

また、人種差別問題についても、ゆっくり、そして深く、切り込んでいる。

静かで長い映画だが、じっくり、ゆっくり、深いメッセージを感じることのできる、映画通好みな映画。

予習は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)で

白人アメリカ人とネイティブアメリカンとの間の交流、そして戦いを描いた映画に、ケビン・コスナー主演の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)がある。

この映画の記憶があったからこそ、より深く、今回、『レヴェナント:蘇えりし者』を観ることができたのかもしれない、と感じた。

 

双方には、いくつか共通するメッセージがある。

当時の白人アメリカ人たちの野蛮な行為たっだり、一方で、彼らの中にもネイティブアメリカンへの特別な感情を持つ者もあったり。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

結局は、白人アメリカ人であれど、ネイティブアメリカンであれど、生きることに必死だったわけで。

『ダンス・ウィズ・ウルブズ』は、よりネイティブアメリカン視点で、『レヴェナント:蘇えりし者』は、より白人アメリカ人視点で。

どちらが正しい正しくないとかじゃなく、双方の視点から物事を見ることでいろいろと考えさせてくれるものがあった。

 

より深く、今作『レヴェナント:蘇えりし者』を味わいたい人には、この『ダンス・ウィズ・ウルブズ』での予習は、超おすすめです。

 

「人はみな、野蛮なり」

最近はまっているアメリカテレビドラマ『ウォーキング・デッド』や、日本でも人気のアニメ『進撃の巨人』でも同様のメッセージを発している。

それは、結局のところ、「一番危険な生き物は人間である」という事。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

人間は、極限の状態に陥ると、まず序列を作りたくなる。

共存という意識が遠のき、限られた資源を求め、奪い合いがはじまる。

 

そんな、人間の野蛮さ、おそろしさをこの『レヴェナント:蘇えりし者』では、ゆっくり、丁寧に描いている。

 

「白人たちは肌の色で判断する。だから、お前の話なんてだれも聞かない。」

このセリフは強烈だった。

 

「人はみな、野蛮なり」

というメッセージを、映画鑑賞中、ダイレクトに目にすることになるが、これこそがおそらくこの映画最大のメッセージなのであろう。

 

これが、今の世の中に対する各種作品からの共通のメッセージなのかもしれない。

 

最後にひこと感想

長い。静かでセリフも少ないので、人によっては非常に長く感じるかもしれない。

裏返すと、ゆっくり丁寧に描いているとも言えるが。

 

アカデミー賞主演男優賞の演技をじっくり味わいたい、そんなあなたにおすすめの映画。

 

予告編

 

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