[映画レビュー]『さよなら歌舞伎町』(2014) チープな日本映画と、深みのあるアジア映画の混在

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今、他人の人生、ちょっと覗き見してみたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:染谷将太、前田敦子主演ということなので、気になり。
ジャンル:ドラマ
泣ける度:(1.5/5)

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(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会


–あらすじ–
一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹(染谷将太)は、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶(前田敦子)との関係が倦怠(けんたい)期になりかけていた。歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し多忙な1日が始まるが、ホテルでは家出少女(我妻三輪子)と来店した風俗スカウトマン(忍成修吾)、時効を間近に控え男(松重豊)と潜伏生活を送るホテルの清掃人(南果歩)など、年齢も職業もさまざまな男女の人生が交錯し……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

前田敦子氏が主演と思っていると、ちとガッカリする。

むしろ彼女は他の俳優の引き立て役に回ってしまっている。

 

ある意味非常に大人な映画で、前田敦子氏が出ているというだけで安易に観ると、ケガをする。

ポルノ映画ではないが、その要素は多めである。

 

5組の男女カップルが織りなすストーリー。でも実際強く記憶に残るのは、2組ぐらいか。

そのうちの一組が韓国人出稼ぎカップルで、もう一組が、時効を待ち、ひっそりと隠れて暮らすカップル(南果歩、松重豊)。

 

チープな日本映画と、深みのあるアジア映画が混在している感じの仕上がり。

 

アジアでも後世記憶に残る映画になるはずだったのに、興行収入を意識して目先の利益に目が眩んでしまった的な映画。

将来の一万円札より目の前に落ちている千円札を拾ってしまった的な。

 

主演は染谷将太、前田敦子であったが、デリヘル嬢を演じた韓国人女優イ・ウンウが事実上の主役であった。

いつもはひらりと光る染谷将太も脇役のように思えるぐらいに、女優イ・ウンウが輝いていた。

 

生きていくために必死な人間たちの姿を覗き見しているテイストで、ストーリー展開自体は実に巧妙。最後まで飽きさせず、十分楽しめる映画。

他人の人生、ちょっと覗き見してみたいというあなたにおすすめです。

 

期待せずに観てみると、意外と収穫ありの映画ではないか。

映画女優・前田敦子の覚悟

俳優業をやったことのない私が、演技の技術的な面について、良かったのダメだったのとは、言うつもりもないし、言いたくない。

それでも本作においては、一つ、避けては通れないものが。

 

一人演技が際立っていた女優・前田敦子。

なんだか一人だけ、違う映画に出ているような。

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(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会

 

他の女優たちと、同じレベルに立っていないというか、特別待遇というか。

他の女優たちが、「裸も衣装」状態で演じている中、前田敦子だけには裸NGが出ている感じで。

 

当然と言えば当然かもしれないが、それであれば、この手の映画には出てはならないのでは。

せめて背中だけでも見せることができたら、少しは頑張りも認めてもらえたかも。

 

主演の染谷将太、前田敦子のカップルストーリーが、唯一この映画のクオリティを下げた感は否めない。

それは本人たちが一番わかっているのかもしれないが。

 

事実上の主役、韓国人女優イ・ウンウ

出稼ぎ韓国人カップルの、異国の地日本での生き様を覗き見る一つのストーリーとして、非常に見応えがある。逆に、このカップルのストーリーがなければ相当な駄作となっていた映画。

そこで光るのが、韓国人女優イ・ウンウ。

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(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会

 

どういった経緯で日本にいるのか、どうしてデリヘル嬢を仕事としているのかの背景は明確ではないが、異国の地で必死に生き抜く彼女がいる。

立場の弱いものだからこそ、さらに弱いものの気持ちがわかる、そんな彼女の姿に心奪われる。

 

人が持つ心の温かみや、人を思いやる気持ち、その全てが滲み出る。

自然と彼女を応援したくなる。

 

一組の韓国人カップルのストーリーだけでも、本映画を観る価値はあり。

 

最後にひとこと感想

前田敦子に濡れ場をやらせてはいけないという制約の中、ここまでのクオリティまで引き上げた本映画の作り手の方々に脱帽。

厳しい制約の中でも最高のものを作り出すという、ある意味プロフェッショナリズムを感じることのできる映画であった。

 

予告編

 

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