アドベンチャー

[映画レビュー]『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) 『里見八犬伝』的なノリで、日本人好みな展開で

今、スターウォーズシリーズファンだからとりあえずおさえておきたいというあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:スターウォーズシリーズ好きなので、一応観ておきたく
ジャンル:SF、アドベンチャー
原題:ROGUE ONE A STAR WARS STORY/ROGUE ONE
もう一度観たい度:(2.5/5)
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(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

–あらすじ–
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

この映画、スターウォーズシリーズファンでないと、途中で眠くなるかも。。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) ほどの熱を想定して観に行くと、それは違うと気づくだろう。

 

この『ローグ・ワン』は、一体どこの時代のストーリーなのか。

シリーズ何?

 

本作は、シリーズ3と4の間に位置するとのこと。

つまり、最初に上映されたスターウォーズ三部作、つまり、シリーズ4、5、6たちの直前に位置するストーリーとなる。

 

この話してるだけで、もうスターウォーズ初心者お断り感が出てしまっているか。

ゆえに、スターウォーズファンだからこそ深く楽しめる映画になってしまっている。

 

それなりにドンパチもあり、観ていて普通に楽しめる映画ではあるが、それは『里見八犬伝』(1983)的なストーリー展開であり、そこに真新しさはない。

スターウォーズファンでない場合、人物関係もよく理解できないだろう。

 

単純に、なんとなくSFもの映画を楽しみたいという人にはOKかな。

決してつまらなくはないが、必見映画かというと、そこまででもない。でも、ある程度のスターウォーズ映画ファンであれば観ておいて損はない映画。

 

途中、間延び感あり、「早く終わらないかなあ」と感じるほどの、ストーリー的にはどうでもいい感満載だった。

でも映像的には、スターウォーズ感いっぱいで、劇場の大スクリーンで観てよかった。

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[映画レビュー]『レヴェナント:蘇えりし者』(2015) こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー

今、アカデミー賞主演男優賞のスゴさを感じたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞をとったという事で、話題に乗った。
ジャンル:アクション、ドラマ、アドベンチャー
原題:THE REVENANT
泣ける度:レベル感の違う悲しさ。涙は出ないが泣けてくる人生。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


–あらすじ–
アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨てたフィッツジェラルドにリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでいく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

レオナルド・ディカプリオ主演映画は、これまでもハズレが少ないイメージがあり、観て後悔はしないだろう映画ぐらいでいつも映画館に足を運んでいる。

そして今回の『レヴェナント:蘇えりし者』。これまでのディカプリオ主演作のような派手さはないが、それでもメッセージ性の強い、骨太な映画と感じた。

 

彼は、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その理由がわかりすぎるほどわかる映画であり、彼の、映画俳優としての格の違いを、これでもかというほどに見せつけてくれた。

同列に、同時期に、同価格にて上映されている日本映画のポスターたちが、申し訳なさそうに、「こっちはなんちゃって映画だからねー」と額に汗をかきながら言い訳しているように見えた。

 

邦画には邦画にしかできない役割があると思っているので、別段邦画を批判しているわけではないが、映画業界もそろそろ作品によって価格に違いをつけることをはじめても良いのかもしれない。

そろそろ本題へ。

 

ストーリー展開については、正直に言って、それほど意外性はない。

予告編から感じられるものがそのまま展開されているだけである。

だから、劇的な、大どんでん返し的な、エンタメ性MAXな映画を期待している人には好まれない映画。

 

ではこの映画の見どころは何?

映画俳優レオナルド・ディカプリオの演技を観に行く、それに尽きると思う。

 

予告編でもチラッと見せてくれるが、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はクマのグリズリーに襲われる。まずこのシーンが超リアルな感じで。あの怪力クマの前では人間は無力であることがわかる。

その後、瀕死の重傷を負ったグラスは、なんとか生き抜こうと這いつくばるが、その体力ふり絞ってる感が、「うわーっ、ディカプリオ魅せるな」と言う具合で。

 

この映画、実話をベースとした話しであるため、少なくともこの状況に近い経験をした人が実際にいたんだと思うと、よく生きてたなと、ただただ感心させられる。

生きることへの強い執念があり、それは、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)への復讐心からくるのであるが、「こいつに復讐するまでは絶対に死ねねー」という、ある種の「絶対感」が凄まじく伝わってくる。

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

ものすごく平たく言うと、とある男がとある男に復讐する話、それだけなのだが、それが凄まじい生命力とともに描かれている、そんな映画。

何事も、「絶対にやってやる」レベルの高くない人は、パワー注入のためにこの『レヴェナント:蘇えりし者』を鑑賞されることをおすすめする。

 

また、人種差別問題についても、ゆっくり、そして深く、切り込んでいる。

静かで長い映画だが、じっくり、ゆっくり、深いメッセージを感じることのできる、映画通好みな映画。

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[映画レビュー]『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016) 数々の名言から理想の生き様を見出す

今、男が惚れる、理想の生き様に触れたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:阿部寛、岡田准一、尾野真千子と、好きな俳優勢揃いだったから
ジャンル:ドラマ、アドベンチャー
泣ける度:(1.5/5)

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(c)2016 「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会


–あらすじ–
ネパールの首都カトマンズ。ヒマラヤ山脈が見えるその街で、日本人カメラマンの深町誠(岡田准一)は古めかしいカメラを見つける。それはイギリス人登山家ジョージ・マロリーが、1924年6月8日にエベレスト登頂に初めて成功したか否かが、判断できるかもしれないカメラだった。カメラについて調べを進める深町は、羽生丈二(阿部寛)というアルピニストの存在にたどり着く。他人に配慮しない登山をするために孤高の人物となった彼の壮絶にして崇高な人生に触れるうちに、深町の胸にある思いが生まれる。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

この手の映画はやっぱり映像に見応えがある。

エヴェレストの美しさはもちろんのこと、ネパールにあるエヴェレスト登山の拠点となる街の風景なども、生涯ネパールを訪れることはないかもしれない私にとってはすごく楽しめた映像。

 

では、肝心のストーリーの方はどうか。

予告編映像にて、おもいっきり謎解き的な前振りをしているにも関わらず、最後にはそんな謎解きどうでもよくなってしまった感が否めない。

つまり、何を伝えたいのかの焦点がいまいち定まっていないような、そんな印象を受けた。

 

これは、登山するのに特に明確な理由がないのと同様に、この映画自体にもクリアなメッセージは求めるなということか。

それぞれが、それぞれに、勝手にメッセージを感じて持っていけと言わんばかりの、ある意味身勝手な作りの映画。

 

そして、山の映像がいっぱい出てくると思いきや、そうでもない。

エベレストの厳しさというよりもむしろ阿部寛演じる登山家、羽生丈二の生き様にフォーカスを当てたストーリー。

 

岡田准一氏は主役と思いきや、事実上の主役は阿部寛である。

尾野真千子も結構チョイ役。

 

どうせ観るなら映画館で観たい映画。

エヴェレスト自体の過酷さを、より感じたいのであれば、『エベレスト 3D』(2015) のほうのがオススメかもしれない。

 

登山家、羽生丈二の生き様から何を感じれるだろうか。

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[映画レビュー]『オデッセイ』(2015) 見ていて嬉しくなるほどのサバイバル力

今、知的好奇心を刺激されたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4/5)
観た理由:火星を映画館で3Dで観たかったから。
ジャンル:SF、アドベンチャー
原題:THE MARTIAN
泣ける度:(1/5)

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(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved


–あらすじ–
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

トム・ハンクス主演の『キャスト・アウェイ』(2000)と『アポロ13』(1995)を足して二で割ったような作品。

『キャスト・アウェイ』の孤独感、サバイバル感、そして、『アポロ13』の緊迫感、人間の底力感の両方を兼ね備えた作品。

 

これらいい映画のいいとこ取りをした感じで、さらには3Dで映画館の大スクリーンで火星を楽しめるとなれば、映画館に足を運ばない理由はない。

この映画を観ていると、「火星って、意外と人間住めそうじゃん」とも思えてくる。

 

火星に一人残された男、宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、そんな一人残された悲劇を悲しむ暇もなく、どうやったら地球に帰れるのかと常に前向きに考える姿勢に、観ているこちらも励まされる。

この映画はフィクションであり、実話をベースに映画化した『アポロ13』とは、緊迫感の深みが違うといえばそうかもしれない。しかし、フィクション映画だけに、創造性を最大限発揮した、こういうことならもしかしたらできるんじゃないかといった、人間の持つ力の可能性を、見応え感たっぷりに披露してくれる。

 

科学の難しい話はわからなくても、安心して楽しめる映画。

むしろ、こういった人間の可能性を広げる科学なり、その他学問について、勉強する気にさえさせてくれる。

 

マッチョ俳優ファン必見? 筋肉ムキムキのマット・デイモンが登場。

当然のごとく、食料の限られた状況下ではそのムキムキも次第に無くなっていく。

一本の映画の中で、筋肉をつける、そしてとる。『キャスト・アウェイ』でのトム・ハンクスの変貌ぶりにも驚いたが、今作のマット・デイモンのそのハリウッド俳優魂にも感心した。

 

いわゆる「みんないい人」的な映画なので、映画の中に強い葛藤を求める人には物足りない感もあるかもしれない。

また、アメリカが世界の中心的な発想がいやな人にも向かないかも。

そして、ストーリー展開的にも、正直そこまで深い話とも思わない。

 

ただ、この宇宙空間の映像、そして火星の映像は一見の価値あり。

是非、映画館で、3Dでお楽しみいただければ。

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[映画レビュー]『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』(2016) 笑いとシリアス、史実とフィクションの絶妙なミックス

今、戦国時代を楽しみながら学びたいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:ドラマ版のファンであったから。
ジャンル:アドベンチャー、SF
泣ける度:(4/5)

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(C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社


–あらすじ–
安土城の完成と天下統一を目前にしたサブロー(小栗旬)は、ふと手にした教科書で織田信長は間も無く死ぬ運命にあることを知る。その運命に戸惑い、苦悩するサブローだったが、帰蝶(柴咲コウ)や家臣たちの力強い支えのもと、運命に抗い、この時代で生き抜くことを誓うのだった。そして、愛する帰蝶との結婚式を計画するサブロー。場所は京都・本能寺。。
〈試写会会場にて配られたパンフレットより抜粋〉

映画の率直な感想から

試写会にて鑑賞。

ジャニーズ、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんが出演しているからであろうか、試写会上は若い女性たちで溢れかえっていた。

おそらくこの映画には全く興味のない小さいお子さんまでも、お母さんの付き添いで試写会会場に。

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(C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

 

私自身、このドラマ版のファンであり、すこし贔屓目が入るかもしれないが、今作は大満足の映画であった。

 

特筆すべきところとしては、笑いとシリアスの絶妙なミックス加減。

この笑いの部分が小笑いの寄せ集めになりそうなところ、大笑いの連発であり、一方で、ものすごくシリアスな場面もありと、非常にメリハリの効いたストーリ展開。

 

そして、史実とフィクションをうまくミックスさせた、辻褄がうまい具合にぴったり合う絶妙なストーリー。

 

歴史が変わりそうで、変わらない。

先のストーリーが容易に予想できそうで、ことごとく、いい意味で裏切ってくれる。

 

史実は変えずとも、次に何が起きるかわからない、ハラハラ展開を非常にうまく作り上げている。

劇場では、大爆笑して、そして、大いに泣いてください。

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[映画レビュー]『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) マンネリ感は感じつつも、同時に新しいものを観ているという感じにもなれる

ネタバレはさせたくないけど、どんな感じの映画なのか知りたいというあなたへのレビュー

観て良かった度:(5/5)
観た理由:スターウォーズシリーズ、そこそこファンだから。
ジャンル: SF、アクション、アドベンチャー
原題:STAR WARS:THE FORCE AWAKENS

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(C)&TM 2015 Lucasfilm Ltd.


–あらすじ–
エピソード6『ジェダイの帰還』から30年後の世界の話。以上。

映画の率直な感想から

本作「スターウォーズ」シリーズは、熱狂的ファンも多いことから、いつもより、よりストーリーの核心に触れないようにして、レビューを書いていきます。

 

まずはじめに、「どうせ大したことないんだろ。話題だけだろ。」という私の想定を、完璧に裏切ってくれました。

2015年で一番満足度の高い映画になりました。

 

「それってあなたがスターウォーズファンだからでしょ?」

と、言われそうですよね。

 

そうです。まあまあのファンです。でも映画館に仮装して行くほどの、日劇や六本木ヒルズに観に行くほどの、ファンではありません。

公開初日の初回上映に、家の近くの映画館に駆け込む程度のスターウォーズファンという感じです。

 

じゃあ何が面白かったの?

 

まず言えることとしては、3Dのクオリティーが高かったです。

宇宙船が映画館のスクリーンからめちゃくちゃ飛び出てましたから。

 

その他の「なにが面白かったの?」部分については、以下に、これからいくつかの視点で見ていきたいと思います。

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[映画レビュー]『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014) 争うことなんて、誰も望んでいない

今、もめごとに巻込まれているあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(4.5/5)
観た理由:猿の惑星の第1作目のが好きだから。
ジャンル:SF、アクション、アドベンチャー
原題:DAWN OF THE PLANET OF THE APES

(C)20th Century Fox

(C)20th Century Fox


–あらすじ–
自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

「猿の惑星」ファンを裏切らない出来に、嬉し涙が。。

「猿の惑星:創世記(ジェネシス) (2011) 」の続きの作品とのことだが、その前作を見ていなくても、十分この作品だけで楽しめる。

他の「猿の惑星」シリーズ同様に、今作についても、一作目の「猿の惑星  (1968)」を上回ろうとはせず、異なる角度からの面白さの切り出し的な形で、新しい猿の惑星を見せてくれる。

 

歴史的背景も含めて、敵対する者同士、どのように歩み寄っていくことができるか。そもそも歩み寄れるものなのか。

映画開始から最後の最後まで、飽きさせないストーリー展開。

この手の映画には一切興味のないうちの嫁も、最後まで見入ってしまうほどに。

 

猿を通じて社会問題を考えるという、なんとも不思議な感じのする映画だが、非常に勉強になる。

世界中のいろいろ争っている人たちにこの映画を見てもらい。なにか気づきを得てもらいたい。

 

この手の映画は好きじゃないという人、少なくないでしょう。そもそも猿が言葉をしゃべること自体、受け付けない、と。

実は私もそうでした。昔、一作目の「猿の惑星 (1968)」を見る前までは。

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