[映画レビュー]『博士と彼女のセオリー』(2014) 物理学者スティーヴン・ホーキングを味わう

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今、夫婦のあり方について見つめ直したいあなたにおすすめの映画

観て良かった度:(3.5/5)
観た理由:ホーキング氏について興味があったから。
ジャンル:ドラマ、ロマンス
原題:THE THEORY OF EVERYTHING

The Theory of Everything

(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.


–あらすじ–
天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。
シネマトゥデイ

映画の率直な感想から

スティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)氏のこれまでの偉業を知りたくて見たのだが、どちらかというと、スティーヴンとその妻ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)、そして第三の男ジョナサン(チャーリー・コックス)との間のロマンスムービー的な要素が強かった。

私のように、スティーヴン・ホーキング氏の伝記映画と思って観ると、正直がっかりするかもしれない。こんなロマンスもの期待していなかった、と。

 

一方で、スティーヴン・ホーキング氏がALSという難病にかかり、また、その後、難病を患いながらも妻ジェーンのサポートを受け、研究を続ける姿が描かれている。

そういう意味では一つの伝記映画としての役割は果たしているのかもしれない。しかし、よりフォーカスされているのはロマンスの方。特に後半はロマンスだけ。

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(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

もっとも、スティーヴン・ホーキング氏の研究過程を映画にしたところで、その凄さを伝えることは難しいか。

スポーツものと違って、学者系ってなかなかスゴさが伝わりにくいので。黒板に数式をガンガン書いていく姿しかそのスゴさを伝える方法が思い浮かばない。福山雅治のガリレオみたいに。

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(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

しかしスティーヴン・ホーキング氏は体が動かなくなってくるため、そのビジュアルで見せるやり方は使えない。となると、やはり妻ジェーンやその周りの人間がスティーブンのスゴさを伝える必要があるんだけど、それもあまりうまくいっていないように思えた。

 

全体的に、大人のラブストーリー的な要素の強い映画であるため、そうであることを承知で観れば、納得感を得られるかもしれないが、そうでなければ。。

伝記もの映画のジレンマ

このような伝記もの映画は、その人を知りたいという強い気持ちがないと、激しい睡魔が襲って来て、二時間目を見開いていること自体難しいものである。

映画である以上、ある程度脚色して作品を作り上げてもらわないと眠くなる。一方で、脚色しすぎると、事実と乖離してくる。ここに、伝記もの映画のジレンマがある。

また、事実を時系列で追ってるだけの映画は退屈であり、すべての歴史は追えないながらもいくつかのイベントにフォーカスして深掘りしていく作りが映画としては求められる。

 

では、この映画はどうであったか。

 

スティーヴン・ホーキング氏を知りたいという気持ちが強かったため、睡魔はやって来なかったが、知りたいことと、与えられる情報にギャップがあり、映画を観終わった後、「もう終わっちゃったの?」的な消化不良感があった。

二時間飽きが来なかったということは、ひとつひとつのイベントにそれなりに惹きつけられていたのであろう。

そして時系列を追うだけの退屈なものではなく、しっかりと特定のイベントにフォーカスした、映画としては、見応えのある作品であった。

 

よりスティーヴン・ホーキング氏自身にフォーカスがあたった作品であれば、私にとっては満足度の高い映画だったのかもしれない。

 

スティーヴン・ホーキングという人間

学生時代に余命2年といわれたホーキング氏。だが、未だご存命。

そんなホーキング氏が、ALSを発症させてから世界でも有名な学者になるまでの病気との格闘を描いた映画としては見応えがある。

容体がだんだんと悪化してくる一方で、技術の進歩により突如「話せる」ようになる過程などは見ていて感動的であった。

 

ALSのことを

「戦いにもならない」
「耐え難い敗北へと向かうだけ」

と言い放ったスティーブンの父。

しかし「敗北へ向かうだけ」というのは間違いであることをホーキング氏は証明してくれた。

 

また、本作は妻ジェーン原作の本を映像化したものと言われているが、その妻ジェーンの視点から描かれるスティーブンは、心優しく、包容力があり、何よりも妻ジェーンを思いやる人間に見えた。

自分よりも妻ジェーンの幸せを願う彼の姿が映し出されていた。

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(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

最後にひとこと感想

スティーヴン・ホーキング氏の伝記映画である以上、やはり、彼がいかにこれまで宇宙研究に貢献してきたかにフォーカスした映画であって欲しかった。

次回作があるのなら、スティーブンが偉業を成し遂げていく部分によりフォーカスをあて、かつ、妻ジェーンではなく、スティーブン自身の視点で描かれた作品を観てみたい。

 

予告編

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